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トレイボン・マーティン事件の抗議が全米に波及 【2013年07月17日】

Trayvon Martin protests spread across US cities

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

Trayvon Martin protests spread across US cities

Protests have been held across the United States over the acquittal on Saturday of a defendant in the shooting death of unarmed black teenager Trayvon Martin in Florida.

Step2>> 重要単語と語句

acquittal(名詞):無罪判決
defendant(名詞):被告

unarmed(形容詞):非武装の、武器を持たない

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ Protests have been held across the United States = 抗議運動が全米で行なわれている

現時点まで続いている状況のため、時制が現在完了形になっています。文中に「on Wednesday」など時を表す語句を入れた場合は時制が過去形となりますが、前置詞「since」と組み合わせると現在完了形を使うことが可能です。

例)He was angry yesterday. 彼は昨日、怒っていた。
  He has been angry since yesterday. 彼は昨日から怒っている。

◆ the shooting death of unarmed black teenager Trayvon Martin = 非武装の黒人少年トレイボン・マーティンさんの射殺

「unarmed black teenager」が形容詞句として直後の固有名詞「Trayvon Martin」を修飾しています。全体で固有名詞扱いとなるため、冠詞は不要です。以下のように表現することも可能です。

the shooting death of Trayvon Martin, an unarmed black teenager,

この場合は固有名詞(Trayvon Martin)を別の名詞句で言い換えているため、「unarmed black teenager」の前に不定冠詞「an」が必要となり、前後をコンマで区切ります。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

Trayvon Martin protests / spread across US cities

Protests have been held / across the United States / over the acquittal / on Saturday / of a defendant / in the shooting death / of unarmed black teenager / Trayvon Martin / in Florida.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

トレイボン・マーティン事件の抗議が / 全米都市に波及

抗議デモが行われている、/ 全米で、/ 無罪判決をめぐって、/ 土曜日の、/ 被告への、/ 射殺事件の、/ 非武装の黒人少年 / トレイボン・マーティンさんの、/フロリダでの。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

トレイボン・マーティン事件の抗議が
Trayvon Martin protests

全米都市に波及
spread across US cities

-----------------------------------------------------

抗議デモが行われている、
Protests have been held

全米で、
across the United States

無罪判決をめぐって、
over the acquittal

土曜日の、
on Saturday

被告への、
of a defendant

射殺事件の、
in the shooting death

非武装の黒人少年
of unarmed black teenager

トレイボン・マーティンさんの、
Trayvon Martin

フロリダでの。
in Florida.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

Trayvon Martin protests spread across US cities

Protests have been held across the United States over the acquittal on Saturday of a defendant in the shooting death of unarmed black teenager Trayvon Martin in Florida.

※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~ウォール・ストリート・ジャーナル日本版- より~

黒人少年射殺事件で無罪評決─米各地で抗議デモ
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324802804578606571480210986.html

黒人の高校生トレイボン・マーティンさんを射殺したとして殺人罪に問われていたジョージ・ジマーマン被告(29)の裁判で13日、陪審団は全ての罪状で無罪評決を出した。この評決に対して批判が殺到、各地で抗議デモが発生した。

無罪評決で人種差別や自己防衛法をめぐり議論が巻き起こっていることを受け、司法省は同日、同被告を連邦刑事罰に問えるか検討することを明らかにした。

 

編集後記

人種差別が争点となる事件は現代のアメリカでも相変わらず大きな火種となっているようです。

かつて、1990年代に起きたロドニー・キング事件の裁判をめぐるロサンゼルス大暴動を思い出しました。

------------------------------------------------------------------------
ロドニー・キング事件:1991年3月3日、黒人男性ロドニー・キングがレイクビューテラス付近でスピード違反を犯し、LA市警によって逮捕された。

その際、20人にものぼる白人警察官が彼を車から引きずり出して、装備のトンファーバトンやマグライトで殴打、足蹴にするなどの暴行を加えた。

たまたま近隣住民が持っていたビデオカメラでこの様子を撮影しており、この映像が全米で報道され黒人たちの激しい憤りを招いた。

この事件で白人警官3人とヒスパニック系警官1人の計4人が起訴された。

裁判の結果、警官達の"キングは巨漢で、酔っていた上に激しく抵抗したため、素手では押さえつけられなかった"との主張が全面的に認められ

(実際はおとなしく両手をあげて地面に伏せたキングが無抵抗のまま殴打され、医療記録によるとあごを砕かれ、足を骨折、片方の眼球は潰されていたとされるが、裁判では認められなかった)、

事件発生から1年経過した92年4月29日に陪審員は無罪評決を下した。

(Wikipediaより)
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あれから20年が経過しても同様の事件が発生するのを目の当たりにして、人種のるつぼといわれる米国社会の複雑さを感じました・・・。

 

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