毎日できる通訳式訓練法:サイト・トランスレーション

girl-idea-icon2通訳者がよく用いる訓練のひとつに「サイト・トランスレーション(sight translation)」があります。

これは、先にご紹介した「スラッシュ・リーディング」の応用です。

つまり、英文の意味の区切りごとにスラッシュ「/」を入れたら、今度は英語の語順のまま頭から訳していくのです。

サイト・トランスレーションしてみよう

これも英語ニュースを例に作業してみましょう。下記は意味の区切りごとにスラッシュを入れた状態です。

DPJ suffers / crushing defeat / in general election

The largest opposition / Liberal Democratic Party / scored a landslide victory / in Sunday’s general election, / while the ruling Democratic Party of Japan / suffered a crushing defeat / that reduced its seats / to 57 from 230.

次に、このスラッシュで区切った部分ごとに頭から日本語に訳していきます。

民主党が喫す / 惨敗を / 総選挙で

最大野党の / 自由民主党は /圧勝を遂げた / 日曜日の総選挙で /いっぽう、与党の民主党は / 惨敗を喫し、 / 議席数を減らした、 / 230から57に。

翻訳の練習ではないので、日本語と同じ語順になっていないことを気にする必要はないのです。

文末まで訳した時点で全体の意味が理解できていて、返り読みせずに次の文へ進めればOKです。

英文のリーディング速度を上げる訓練として非常に効果がありますよ。

応用編:英語音声から「区切り聞き通訳」

さらに、英文テキストに音声が付いている場合はこんな発展学習もできます。テキストを見ないで英語音声を再生し、意味の区切りごとに一時停止して和訳する訓練です。

上の英語ニュース素材の音声ファイルを活用してみましょう。

次の音声ファイルには区切りごと約2秒のポーズが入っています。このポーズの間に、先ほどのサイト・トランスレーションで練習した日本語訳がすらすらと出てきたらOKです。

英語音声を正確に聞き取り、その意味を瞬時に日本語変換する必要があるのでリスニング力が大いに鍛えられます。

ちなみに、この作業をポーズなしの形で行なうのが同時通訳の仕事です。

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