日本の前回覇者が平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダル【Japan’s defending champion wins gold in men’s figure skating at Pyeongchang Olympics】
Step1:全体リーディング
【説明を表示】Japan’s defending champion wins gold in men’s figure skating at Pyeongchang Olympics
Japan’s Yuzuru Hanyu on Saturday became the first male figure skater to win two straight Olympic gold medals in 66 years. He had missed training for two months after an ankle injury last November.
Step2:重要単語と語句
defending champion:前回覇者
straight(形)連続の
ankle(名)足首
injury(名)負傷
Step3:ミニ解説
◆ Japan’s defending champion wins gold in men’s figure skating at Pyeongchang Olympics = 日本の前回覇者が、平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得
「defending champion」はスポーツなどの大会でよく使われます。日本語でも「ディフェンディング・チャンピオン」という表現を耳にします。前回大会で勝ち取った「優勝」というタイトルを防衛する、というニュアンスです。
フィギュア男子の羽生選手は4年前のソチ五輪で金メダルを取っているため、今回は前回覇者の立場で出場したわけですね。
◆ became the first male figure skater to win two straight Olympic gold medals in 66 years = 五輪の金メダルを連続で勝ち取った、66年間で初の男子フィギュアスケート選手となった
文末の「in 66 years(66年ぶりに)」の部分がなければ、歴史上初の連続金メダル、という意味になります。
「two straight Olympic gold medals」は次のような言い換え表現が可能です。
= two consecutive Olympic gold medals
= two Olympic gold medals in a row
◆ He had missed training for two months after an ankle injury last November = 昨年11月の足首負傷の後、彼は2ヶ月間、トレーニングを休んでいた
平昌五輪に出場する前の出来事なので、時制をひとつさかのぼって過去完了形にしています。
「last November」の「last」は、ここでは「昨年11月」ですが、厳密には「現時点からみて直近の」という意味です。
例)10月時点から数えて「last May」というと、「去年の5月」ではなく「今年の5月」です。
Step4:スラッシュ・リーディング
【説明を表示】Japan’s defending champion / wins gold in men’s figure skating / at Pyeongchang Olympics
Japan’s Yuzuru Hanyu / on Saturday / became the first male figure skater / to win two straight Olympic gold medals / in 66 years. / He had missed training / for two months / after an ankle injury / last November.
Step5:サイトトランスレーション
【説明を表示】Step6: 反訳トレーニング
【説明を表示】Step7:スピード音読
【説明を表示】Japan’s defending champion wins gold in men’s figure skating at Pyeongchang Olympics
Japan’s Yuzuru Hanyu on Saturday became the first male figure skater to win two straight Olympic gold medals in 66 years. He had missed training for two months after an ankle injury last November.
参考記事:日本経済新聞
羽生が五輪2連覇、宇野は銀 フィギュア男子
平昌冬季五輪第9日は17日にフィギュアスケート男子フリーを行い、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(ANA)が金メダルを獲得、前回ソチ大会に続く五輪2連覇を果たした。
連続優勝はフィギュア男子では66年ぶりで、冬季五輪の個人種目では日本勢初の快挙。今大会の日本選手団初の金メダルにもなった。
SP3位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が銀メダル、同2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)は銅メダルだった。田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は18位。
羽生は4回転ジャンプを相次ぎ成功させるなど安定した演技で206.17点をマーク。SPとの合計で317.85点とした。宇野は冒頭の4回転ジャンプで失敗したが、羽生を上回る技術点を挙げ、合計306.90点とした。
編集後記
今回のメルマガ原稿を作成していた日曜日の夜、スピードスケート女子500メートルで、小平奈緒選手がみごと金メダルを獲得! ドキドキしながらテレビの生中継を観ていたので感動もひとしおでした。
500メートルは過去の数大会、短距離での「In」スタートと「Out」スタートの公平性を保つために「2回滑った合計タイムを競う形式」だったのが、今大会からはどちら側で滑ってもほぼ同じとみなされ、一発勝負に戻ったとのこと。
これまで、五輪の「金メダル候補の大本命」といわれた日本人選手が本番で期待に応える難しさを何度も見てきたので、大舞台で五輪新記録をたたき出した小平選手の圧倒的な強さにはしびれました。彼女には王者の風格がありました。
それにしても、4年前のソチのときと同様、今回も金メダル第1号が出るまでけっこう時間がかかりましたね。
マスコミの煽りに踊らされているのも一因でしょうが、どうも、冬季五輪は日本人選手にとってハードルが高いように感じます。
日本が冬季スポーツ大国でないためか、世界選手権などの前哨戦で優勝したり、世界ランキングで1位を取っていたりしても、なぜか五輪では、勝負の駆け引きを心得た欧米の選手にかわされて銀メダルに終わってしまうという・・・。
特に、複数の金メダルが期待できるといわれた先週水曜日は、スノーボードの男子ハーフパイプ、ノルディック複合男子個人、スピードスケート女子1000メートルでいずれも惜しい結果となり、夢破れた選手たちが気の毒になりました。
ただ、決してそれは、日本人アスリートのメンタルが弱いということではなく、外国の強豪は、五輪の本番にピーキングを合わせる技術が一枚上だったからでは、と思います。
そんな空気の中、逆境を跳ね返して頂点に立った羽生選手、小平選手は別格でした。ふたりの金メダルが、今後に向けた良い流れとなるよう祈りたいです。
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