日本の研究者たちがイグ・ノーベル知覚賞を受賞【Japanese researchers win Ig Nobel Perception prize】

News-icon5-48こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

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Two Japanese researchers were jointly awarded the Ig Nobel Perception prize on Thursday for a paper on how objects look different when one bends over and views them upside down between one’s legs.

Step2>> 重要単語と語句

perception(名詞):知覚

award(動詞):授与する

bend over:前かがみになる

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ two Japanese researchers were jointly awarded the Ig Nobel Perception prize
= 二人の日本人研究者が共同でイグ・ノーベル知覚賞を授与された

二人で同じ賞を共同受賞したことを「jointly」で表しています。この副詞がなければ「それぞれ別の研究で受賞した」とも解釈できるため、誤解を防ぐために重要な説明です。

イグ・ノーベル賞(Ig Nobel prize):1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。「イグノーベル (Ig Nobel)」とは、ノーベル賞の創設者ノーベルに、否定を表す接頭辞的にIgを加え、英語の形容詞 ignoble「恥ずべき、不名誉な、不誠実な」にかけた造語である。(Wikipediaより抜粋)

◆ how objects look different when one bends over and views them upside down between one’s legs
= 人が前かがみになり、股の間から物を逆さに見たとき、いかに違って見えるか

動詞「look」は「~に見える」という意味で、後に形容詞を伴います。
例)He looks young.(彼は若く見える。)

「look like」は「~に似ている」となり、こちらは後に名詞を伴います。
例)She looks like an actress. (彼女は女優のように見える。)

「look」と「look like」の使い方を混同しないよう注意しましょう。また、視覚的にとらえる「look」に対し、聴覚でとらえるときは「sound」を使います。人から話を聞いたとき、次ののように反応して同意を表すことがよくあります。

例)That sounds great! (それはすばらしく聞こえる! → それはすばらしい!)
That sounds like a great idea!(それはすばらしい案のように聞こえる → それはすばらしい案だ!)

日本語では「股のぞき」と簡単に言い表せる動作ですが、英語で表現すると長くなりますね。「one」は一般的な「人」を示す3人称で、これを「you(2人称)」や「people(複数形)」で表すこともできます。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

Japanese researchers win / Ig Nobel Perception prize

Two Japanese researchers / were jointly awarded / the Ig Nobel Perception prize / on Thursday / for a paper / on how objects look different / when one bends over / and views them upside down / between one’s legs.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例> 日本の研究者たちが受賞、/ イグ・ノーベル知覚賞を

二人の日本人研究者が / 共同で授与された、/ イグ・ノーベル知覚賞を、/ 木曜日、/ 論文に対して、/ モノがいかに違って見えるかにおける、/ 人が前かがみになったとき、/ そして、それらを逆さに見ると、/ 股の間から。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

日本の研究者たちが受賞、
Japanese researchers win

イグ・ノーベル知覚賞を
Ig Nobel Perception prize


二人の日本人研究者が
Two Japanese researchers

共同で授与された、
were jointly awarded

イグ・ノーベル知覚賞を、
the Ig Nobel Perception prize

木曜日、
on Thursday

論文に対して、
for a paper

モノがいかに違って見えるかにおける、
on how objects look different

人が前かがみになったとき、
when one bends over

そして、それらを逆さに見ると、
and views them upside down

股の間から。
between one’s legs.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

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Two Japanese researchers were jointly awarded the Ig Nobel Perception prize on Thursday for a paper on how objects look different when one bends over and views them upside down between one’s legs.

参考記事: ニュースの背景知識を深めよう~asachi.com より~

「股のぞき効果」研究 日本人2人にイグ・ノーベル賞

世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られる今年のイグ・ノーベル賞の発表が22日、米ハーバード大であった。

前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実験で示した東山篤規(あつき)・立命館大教授(65)と足立浩平・大阪大教授(57)が「知覚賞」を受賞した。日本人の受賞は10年連続。

ハーバード大の劇場で開かれた授賞式に臨んだ東山教授は、股のぞきを披露しながら「股のぞきをすると、小さく、縮む。覚えて帰ってください。小さく、縮む……」などと研究内容を紹介した。

股のぞきをして景色を見ると、天地が逆さまになり、直立した姿勢で見た時より平らで奥行きが少ない印象を受ける。

日本三景の一つ京都府の「天橋立」では、「股のぞき」をして景色を楽しむ風習があるなど、日本では昔から効果が知られてきた。

編集後記

日本人研究者がイグ・ノーベル賞を受賞するのは恒例ですね。毎回、ユニークな発想に驚かされます。専門外の人間にとって、研究内容が本家のノーベル賞よりはるかにわかりやすいところがいいです。

☆ ☆ ☆

スポーツ界では近年、アフリカ系の血を引く日本人の活躍が目を引きます。野球、陸上の男子選手に続き、女子テニス界では18歳の大坂なおみ選手がめきめき頭角を表していますね。

※大坂選手は日米の二重国籍を持ち、現在、日本選手としてツアーを転戦しています。

日曜日の東レ・パンパシフィックでは惜しくも準優勝でしたが、並外れた身体能力を生かしたパワーテニスにはすでに大物の風格が漂っています。

彼女は将来、世界ランク1位やグランドスラム優勝を狙える器を十分備えているように感じます。

父親がハイチ出身の大坂選手がアメリカ育ちで片言の日本語を話すことから、外国人にしか見えないという声も聞こえてきます。

確かに、日本人の両親の元に母国で暮らしているとそれを当たり前に感じるため、異文化の要素が目立つ人を同じ日本人として受け入れにくいのかもしれません。

が、世界中にはそのような境遇で生きている人たちがたくさんいます。両親が異なる国籍を持ち、事情があって第三国へ移住した場合などは、とても複雑な環境です。

そういう境遇で生まれ育つと複数言語に触れる強みがあるいっぽう、どこへ行ってもよそ者扱いされ、自分の存在を「故国を持たない根無し草」のように感じる、といった悩みを聞きます。

おそらく、他民族の混在するアメリカよりも、日本のような単一民族の国家のほうが疎外感を生みやすいのでしょうね。

国境の壁が薄れつつある今、私たち日本人も、異文化の背景を持つ人たちを抵抗なく受け入れる時期に来ている気がします。

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