英文で読む【部活に奔走する保護者会1】

少子化が進む中、一部の高校の部活動は、今や「保護者会の負担の上に成立している」といっても過言ではありません。

ある九州の高校バレーボール部では、キャプテンの親が保護者会の代表を務めるのが慣例になっています。

選手の親たちがなぜ「陰の部員」と呼ばれるのか、その驚くべき多忙ぶりを聞くとよくわかります・・・。

今回は「英語の読解教材」として、このテーマを扱った英文記事を解説していきます。

今週末のディクテーション課題は、この英文記事を土台に出題する予定です。

英文記事で読み解く「部活に奔走する保護者会」

取り上げる「The Mainichi」の英文記事はこちらです。

こちらは、同じテーマを扱った「毎日新聞」の和文記事です。

>> 応援の指揮にお茶くみ、写真係まで 「陰の部員」保護者会の苦悩

※有料記事のため、一部のみ表示されています。

この英文記事の一部を抜粋し、今回から全3回に分けて読んでいきます。

英文読解の参考となるよう「和訳例」「語句の解釈」「ミニ解説」を入れています。

また、和訳は、英語の流れに沿って訳す「サイト・トランスレーション」形式にしました。

「陰の部員」と呼ばれる多忙な保護者たち

In Japan’s after-school club activities, / parents are sometimes dubbed “shadow members” of the teams / their children belong to, / with their unceasing activities / ranging from dropping off and picking up children from games, / serving tea to participants, / and organizing cheering for their children’s teams.:「The Mainichi」 より

和訳例)日本の部活動において、/ 保護者は、チームの「陰の部員」と呼ばれることがあり、/ 自分の子供が所属している、/ 絶え間ない活動がある、/ 多岐にわたる、試合への子供たちの送迎や、/ 参加者へのお茶出しや、/ 我が子のチームへの応援の準備などの。

語句の注釈

dub (動)〜というあだ名を付ける、〜と呼ぶ、unceasing (形)絶え間ない、ひっきりなしの

ミニ解説)

「parents are sometimes dubbed “shadow members” of the teams 」の骨格を能動態に直すと、次の「SVOC」構文になります。

「They (S=主語) / dub (V=動詞) / parents (O=目的語) / “shadow members” of the teams (C=補語) 」

「O(目的語の名詞)をC(補語の名詞)と呼ぶ」となり、それぞれ上記の語句が入ります。

能動態の主語「They」は、一般的な「人々」を指しています。

「誰がそう呼んでいるのか」はあまり重要ではないため、受動態にして省略しています。

「dub」に似た動詞に「call(呼ぶ)」や「name(名付ける)」があり、同様の構文で使えます。

「the teams their children belong to(子供が所属しているチーム)」は、「the teams」の後に関係代名詞の目的格「which」を補って解釈します。関係代名詞の目的格は、省略が非常に多いです。

「with their unceasing activities ranging(彼らの絶え間ない活動は、多岐にわたっており)」の構造は、次の通りです。

「with + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBしている状態で」となり、「A = their unceasing activities」「B = ranging」です。

この部分全体で「彼らの絶え間ない活動が、多岐にわたっている状態で」という意味を表します。

その後、活動内容の例が「A, B, and C」の形式で、次のように列挙されています。

「A = dropping off and picking up children from games」「B = serving tea to participants 」「C = organizing cheering for their children’s teams」

キャプテンの親が慣例で保護者会の代表に

Sakiko (not her real name), / whose daughter captains / a high school volleyball team in Kyushu, / was appointed the head / of the parents’ association for the team / in November 2021. / As it is customary / for the parent of the captain / to helm the parent body, / Sakiko was sounded out about the role / from her predecessor.:「The Mainichi」 より

和訳例)咲子(仮名)は、/ 自分の娘がキャプテンで、/ 高校のバレーボール部の、九州にある、/ 代表に任命された、/ チームの保護者会の、/ 2021年11月に。/ 慣例になっているため、/ キャプテンの親が、/ 保護者会の代表になるのが、/ 咲子はその任務を打診された、/ 前任者から。

語句の注釈

captain(動)キャプテンを務める、helm(動)指揮する、sound out(句)打診する、predecessor(名)前任者

ミニ解説)「Sakiko (not her real name)」から始まる英文の骨格を受動態から能動態に直すと、次の「SVOC」構文になります。

「They (S=主語) / appointed (V=動詞) / Sakiko (O=目的語) / he head of the parents’ association for the team (C=補語) 」

「O(目的語の名詞)をC(補語の名詞)に任命する」となり、それぞれ上記の語句が入ります。

ここも、能動態の「They」、つまり「誰が咲子を代表に任命したか」はあまり重要ではないため、受動態にして省略しています。

「As it is customary for the parent of the captain to helm the parent body」の」「it」は仮主語です。

「it」が指す主語は「to helm the parent body」なので、「it」を「それ」とは訳しません。

保護者会代表が試合日程などをSNSで伝達

Sakiko receives the club’s schedule, / including game days, / from a teacher supervising the team, / and passes on the information / to the parents of team members / via social media. / The information to be shared with other parents / is so detailed / that it even includes the parking spots at game venues.

“It’s harder than I’d imagined, / and I cannot do without a smartphone,” / Sakiko lamented.::「The Mainichi」 より

和訳例)咲子は部のスケジュールを受け取り、/ 試合日程などの、/ チームを監督する教師から、/ その情報を転送する、/ 部員の親たちに、/ SNSで。/ 他の親たちに伝える情報は / 詳細にわたっており、/ 試合開催地の駐車場の情報まで含んでいる。

「予想以上に大変で、/ スマホなしでは無理です」/ と、咲子はこぼした。

語句の注釈

supervise(動)監督する、lament(形)嘆き悲しむ

ミニ解説)「Sakiko receives the club’s schedule」と現在形になっているのは、過去に起きた1回の出来事ではなく、保護者会の代表として、日常おこなっている業務、つまり「現在の習慣」を指しているためです。

「The information to be shared with other parents is so detailed that it even includes the parking spots at game venues.」は「so A that S(主語)+V(動詞)」の構文です。

Aには形容詞(ここでは「detailed」)が入り、程度が激しいことを表しています。

「that」の後に来る「S(主語)+V(動詞)」は、その結果として起きる事態や、具体例を示しています。

「It’s harder than I’d imagined」の「It」は、前述の「保護者会代表の任務全般」を指しています。


部活動は「顧問の先生が大変」と聞いていたものの、保護者も負担を強いられていますね。

ふと思ったのが、「教師から咲子さんに伝達される情報を、彼女が他の保護者たちにSNSで伝える」という仕組み。

これ、「教師がSNSで全保護者に直接伝える」ってことは出来ないんでしょうかね。

そのほうが情報が早く伝わり、保護者会代表の負担も軽減されると思うのですが。

次回はこの続きを抜粋してお届けします。

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