ミスフィンランドの「つり目」ポーズが炎上【Miss Finland’s “Slanted-Eyes” Pose Sparks Backlash】

【中級脱出のリスニング特訓!】Topicの背景
欧米人が指で両目尻をつり上げて東洋人の容姿をからかう動作は、これまで何度も見たことがあります。
野球やテニスなど、スポーツの試合でもある光景です。当人にはまったく悪気がない場合も多い印象です。
以前、メジャーリーグでダルビッシュ投手に対して「つり目」ポーズをとった外国人選手がいました。ご承知のように、ダルは父親がイラン人で典型的なアジア人顔ではありません。
当初は(なんで?)と不思議でしたが、からかう側は実際の風貌よりも、「アジア系」であることを侮辱したいようです。
この心理について、次の記事が非常に参考になります。ドイツ人の父親と日本人の母親を持つ著述家が、自ら体験した差別について具体的に綴っています。
▶ フィンランドの「つり目ポーズ」が大炎上…なぜ差別する相手に「中国人ではなく日本人だ」の反論が無効なのか
そういえば、私もスイスに約1年滞在した20代の頃、似たような苦い体験をしました。ホストファミリーの女性が、中国人の話題で突然吊り目ポーズをしたのです。
また、住宅街を散歩していたとき、子供数人が不意に後ろから「チンチャンチョン!」と叫び、変な節をつけて歌いながらゲラゲラ笑ってました。
本当に腹が立って傷つきましたが、ドイツ語でとっさに言い返せず立ち去るしかありませんでした。
数十年後たった今も、まだこんな風潮が残っているのは非常に残念です。この著者が主張するように、「差別されたら反論することが必要」だと強く感じます。
今回は、このテーマに関する英語ニュースをお届けします。
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Step1:全体リスニング
まずは英語ニュース全体の要点を理解するリスニング訓練です。
次の各質問の答えを探しながら聞きましょう。
Q1: What kind of photo did Miss Finland post on social media?
Q2: Why did her photo spark uproar in East Asia?
Q3: What happened after the backlash?
1回目で答えがわからないときは、最大3回まで音声を再生しましょう。
【ナチュラルスピード】
Step2:重要単語と語句
音声を再生し、強勢のある母音(=大きな赤文字)を意識しながら次の手順で練習しましょう。
①「単語の綴りと意味」を見ながら音声をリピートし、意味を確認。
②「単語の綴りと意味」を閉じて音声をリピートし、一時停止して和訳。
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ディクテーションQuizに参加した方、特に満点を逃した方は「不正解になった原因を突き止め、今後、同様の間違いを防ぐ」ために必ず解説をご確認ください。
答案分析をせず放置する人は、ディクテーションをする意味がありません。
Step3:リッスン&リピート
1文ずつ区切ったスロー音声を再生し、文字を見ずにリピートしましょう。最大3回まで音声を流してOKです。
できれば、リピートした直後に英文をディクテーション(書き取り)してみましょう。
次に英文を確認し、リピートやディクテーションを間違っていた箇所がないか確認してください。
今度は「母音のストレス・音の連結・止める子音」などの発音ルールに気をつけて音声を再生し、文字を見ながらゆっくり正確に2〜5回リピートしましょう。
その後、文字を見ないで2回正確にリピートできたらOKです。
▶和訳を見る前に、理解度クイズにもぜひ挑戦してください。
なお、英文のスラッシュはStep4の和訳用です。音読のときは、スラッシュで区切らず一文を一気に読み上げてください。
Step4:サイトトランスレーション(スラッシュ和訳)
スラッシュで区切った英文を表示し、区切りごとに日本語に訳します。後ろから返り読みせず、英語の語順のまま読み進めてください。
この訳し方を「サイト・トランスレーション」といいます。英語の語順のまま理解する習慣がつくと、英文を読むスピードが格段に速くなります。
まず自分で訳してから和訳例と比較してみましょう。意味が違っていた箇所は、語彙と文法構造を確認し、間違った原因を明らかにする必要があります。
Step5:反訳トレーニング(和文英訳)
今度は、和訳のみを見ながら元の英文を口頭で再現する「反訳トレーニング」に挑戦しましょう。
その際、英文テキストと全く同じでなくても、意味がほぼ同じで文法的にも正しければOKです。
余力があれば、単語の一部を入れ替える「パラフレーズ」練習もやってみましょう。
1)
2)
3)
4)
5)
Step6:オーバーラッピング&シャドーイング
上記の英文を表示しながらスロースピードの音声を通しで再生し、自分の声をかぶせてオーバーラッピングします。回数の目安は5回です。
余力があれば、次に英文を閉じて音声を再生し、1,2語遅れで追いかけるシャドーイングに挑戦しましょう。こちらも5回を目安にしてください。
【スロースピード】
Step7: 仕上げの全体リスニング
最後に、英文を見ない状態でナチュラル・スピードの英語ニュースを通しでもう一度聞いて仕上げましょう。
途中、聞き取りにくい箇所があったら前のStepに戻って内容を確認してくださいね。
【ナチュラルスピード】
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ここからはメルマガ企画「穴埋めディクテーション」の正解と解説・成績優秀者の発表です。
上記の英語ニュースを公開する前に、メルマガ読者さんを対象に以下の要領で英文のディクテーションQuizを出題しました。
「現在の英語力を語彙力・文法読解・発音力の点から客観的に測定する作業」です。英語ニュースの音声を聞き、各空欄に入る英文を正確に書き取ってください。
空欄に入る箇所は、途中で止めずに一気に聞かないと訓練の効果がありません。また、聞く回数はできれば2回以下、最大5回程度を目安にしてください。
5回聞いてわからない箇所は「今の英語力では正確に聞き取れない箇所」です。そこを自分の弱点だと理解し、解答を見て原因を分析するのが上達の近道です。
▶メルマガ企画「穴埋めディクテーションQuiz」答案と成績発表
メルマガ読者の皆様、答案ご提出とコメントありがとうございました!詳細は上記リンクをクリックするとご覧になれます。
▶満点率(リスニング回数「2回以内」の条件付):4% ▶最優秀賞(満点):2名

▶各設問の正答率(リスニング回数が3回以上の場合も含む)
| Q1の正答率 | Q2の正答率 | Q3の正答率 |
| 26% | 18% | 30% |
※各設問の正解率はリスニング回数を反映しておらず、3回以上聞いた場合も含まれています。
今回のディクテーションQuizの難易度はやや高めです。満点は2名、全問正解率は4%という成績でした。
Q3の「go viral」は、「ネット上で情報がウイルスのように拡散する」様子を示す頻出表現です。
「viral」は「virus(名:ウイルス)」の形容詞形です。それぞれ「ヴァイラゥ」「ヴァイラス」のような発音になるためご注意。
各設問の正解のポイントをまとめましたので、詳細は下記をご覧ください。
設問1)Finland’s delegate to the Miss Universe pageant ( ).
Finland’s delegate to the Miss Universe pageant (sparked uproar on social media).
主な不正解事例)
▶「uproar(名詞:激しい騒動)」の単語に馴染みがなく、聞き取れなかった。
⇒ SNS投稿が炎上したり、政府の方針に国民が抗議したりする場面でよく使われる単語です。「spark uproar on social media(SNSで炎上する)」などのフレーズで覚えておきましょう。
設問2)The gesture of pulling the corners of the eyes ( ).
The gesture of pulling the corners of the eyes (is widely seen as racist toward Asians).
主な不正解事例)
▶「racist(形:人種差別的な)」を「racism(名:人種差別)」と聞き間違えた。
⇒ 「racist」には「人種差別主義者」を表す名詞のほか、「人種差別の」という意味の形容詞もあります。「racism」は「人種差別(主義)」を意味する名詞です。語尾の音の違いに注意しましょう。ここでは形容詞の「racist」が入ります。
設問3) ( ) East Asia including Japan and China.
(The post went viral and drew backlash in) East Asia including Japan and China.
主な不正解事例)
▶ 「viral(形:急速に拡散して)」と言う単語を知らず、聞き取れなかった。
⇒「viral」は「virus(名:ウイルス)」の形容詞形です。「go viral =(ネット上で)ウイルスのように急速に拡散して」で覚えましょう。
SNS上で動画や画像を含む特定の投稿が「バズる、流行る」または「炎上する」状態を示す頻出表現です。
いかがでしたか。不正解箇所のある人は、間違えた原因をしっかり分析して今後につなげましょう。
次回のディクテーションQuizもふるってご参加ください。
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