国民総幸福量【Gross National Happiness】

【中級脱出のリスニング特訓!】Topicの背景

「国民総幸福量(Gross National Happiness)」って聞いたことありますか?

1972年にブータンの国王が提案した「人々の幸福感を測定する尺度」です。

経済活動状況を表す「国内総生産(Gross Domestic Product)」とは異なり、GNHは生活の質に焦点を当てるのが特徴です。

国別の「世界幸福度ランキング」では、フィンランドやデンマークなど、北欧諸国が常に上位を占めています。

このランキングで、日本はだいたい何位ぐらいか想像できますか?

また、最下位はどこの国でしょうか。

今回の英語ニュースは、このテーマを取り上げました。

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Step1:全体リスニング

まずは英語ニュース全体の要点を理解するリスニング訓練です。音声を聞いて、(  )内に適切な語句を入れてください。

①(  ) is a measure of people’s sense of well-being.

Unlike Gross Domestic Product, GNH focuses on ②(  ).

The concept of GNH was proposed by ③(  ) in 1972.

1回目で答えがわからないときは、最大3回まで音声を再生しましょう

【ナチュラルスピード】

英文

Gross National Happiness


Gross National Happiness is a measure of people’s sense of well-being.

Unlike Gross Domestic Product, GNH focuses on the quality of life.

The concept of GNH was proposed by the King of Bhutan in 1972.

It includes survey items such as health, and the use of time.

In the 2023 World Happiness Ranking, Nordic countries topped the list.

Out of 137 countries, Japan ranked the lowest among the G7 nations.

Conflict-affected Afghanistan was at the bottom.

Yet, some argue that happiness standards vary from person to person.

和訳

国民総幸福量


国民総幸福(GNH)は、人々の幸福感を測る尺度である。

国内総生産(GDP)とは異なり、GNHは生活の質に焦点を当てる。

GNHの概念は、1972年にブータンの国王によって提案された。

それには、健康や時間の使い方などの調査項目が含まれている。

2023年の世界幸福度ランキングでは、北欧諸国が上位を占めた。

137カ国中、日本はG7諸国の中で最も低い順位だった。

紛争の影響を受けたアフガニスタンが最下位だった。

だが、幸福の基準は人によって異なると主張する人もいる。

質問の解答例

①(Gross National Happiness) is a measure of people’s sense of well-being.

Unlike Gross Domestic Product, GNH focuses on ②(the quality of life).

The concept of GNH was proposed by ③(the King of Bhutan) in 1972.

Step2:重要単語と語句

音声を再生し、強勢のある母音(=大きな赤文字)を意識しながら次の手順で練習しましょう。

①「単語の綴りと意味」を見ながら音声をリピートし、意味を確認。

②「単語の綴りと意味」を閉じて音声をリピートし、一時停止して和訳。

単語の綴りと意味

Gross /ɡroʊs/(形)総計の、総額の

well-being /ˈwɛlˌbiːɪŋ/(名)幸福、福祉

Bhutan /buːˈtɑːn/(国名)ブータン

Nordic /ˈnɔːrdɪk/(形)北欧の

top /ˈtɑːp/(動)トップに立つ、最上位になる

conflict /ˈkɒnflɪkt/(名)対立、紛争

affect /əˈfɛkt/(動)影響を与える、作用する

Afghanistan /æfˈɡænɪstæn/ (国名)アフガニスタン

Step3:リッスン&リピート

1文ずつ区切ったスロー音声を再生し、文字を見ずにリピートした後で和訳しましょう。一度で聞き取れないときは、最大3回まで音声を流し、リピートした後で和訳します。

次に「和訳と解説」を開いて英文と意味を確認し、間違っていた箇所がないか確認してください。発音が苦手な箇所は何度もリピート練習しましょう。

Step4:スラッシュ和訳

スラッシュで区切った英文を表示したら、区切りごとに日本語に訳します。後ろから返り読みせず、英語の語順のまま読み進めてください

この訳し方を「サイト・トランスレーション」といいます。英語の語順のまま理解する習慣がつくと、英文を読むスピードが格段に速くなります。

まず自分で訳してから、和訳例と比べてみましょう

1)

スラッシュ英文と理解度クイズ

Gross National Happiness is a measure / of people’s sense of well-being.


Q) この英文の中で同様の意味を持つ2つの単語は?

スラッシュ和訳

国民総幸福は、尺度である、/ 人々の幸福感の。

⇒ 国民総幸福(GNH)は、人々の幸福感を測る尺度である。

クイズの解答

A)「Happiness」と「well-being」:共に「幸福」という意味で使われている。

2)

スラッシュ英文と理解度クイズ

Unlike Gross Domestic Product, / GNH focuses on / the quality of life.


Q) 「Unlike」を逆の意味を持つ単語に変えると?

スラッシュ和訳

国内総生産とは異なり、/ GNHは焦点を当てる、/ 生活の質に。

⇒ 国内総生産(GDP)とは異なり、GNHは生活の質に焦点を当てる。

クイズの解答

A) 「Unlike(〜とは違って)」▶「Like(〜と同様に)」。

3)

スラッシュ英文と理解度クイズ

The concept of GNH was proposed / by the King of Bhutan / in 1972.


Q) この英文を能動態に書き換えてみよう。

スラッシュ和訳

GNHの概念は提案された、/ ブータンの国王によって、/ 1972年に。

⇒ GNHの概念は、1972年にブータンの国王によって提案された。

クイズの解答

A) The King of Bhutan proposed the concept of GNH in 1972.

4)

スラッシュ英文と理解度クイズ

It includes / survey items / such as health, and the use of time.


Q) 動詞「include(含む)」の反意語は?

スラッシュ和訳

それは含む、/ 調査項目を、/ 健康や時間の使い方などの。

⇒ それには、健康や時間の使い方などの調査項目が含まれている。

クイズの解答

A) exclude(動:除外する)

5)

スラッシュ英文と理解度クイズ

In the 2023 World Happiness Ranking, / Nordic countries topped / the list.


Q1) 「Nordic」の頭文字を(文頭でなくても)大文字で始めるべき理由を説明しよう。

Q2) 「top」と「topped」が文中でほぼ同じ発音に聞こえる理由と、この文脈では過去形が自然である理由を説明しよう。

スラッシュ和訳

2023年の世界幸福度ランキングでは、/ 北欧諸国がトップに立った、/ リストの。

⇒ 2023年の世界幸福度ランキングでは、北欧諸国が上位を占めた。

クイズの解答

A1) 「Nordic」は「北欧の」を意味する形容詞。地名やそれに由来する形容詞は固有名詞とみなし、英語では大文字で始めるのが自然。

A2)「p」と「d」は「止める子音」なので、単語の末尾に位置するときは音が聞こえないのが自然。このため、「topped」と「top」が同様に聞こえる。

この文脈では「ランキングの結果」を述べているため、過去形「topped」が正しく、現在形の「top」は明らかに不自然。

※中級以上の文法力・読解力があれば、過去形の「topped」だと瞬時に判断できるはずです。

6)

スラッシュ英文と理解度クイズ

Out of 137 countries, / Japan ranked the lowest / among the G7 nations.


Q1) 「G7」は何の略?

Q2) 「G7」の加盟7カ国を英語で挙げてみよう。

Q3)「the G7 nations」と必ず定冠詞が必要な理由は?

スラッシュ和訳

137カ国の中で、/ 日本は最も低い順位だった、/ G7諸国の中で。

⇒ 137カ国中、日本はG7諸国の中で最も低い順位だった。

クイズの解答・解説

A1) Group of Seven(主要7カ国)

A2) the United States(アメリカ), Canada(カナダ), the United Kingdom(イギリス), France(フランス), Germany(ドイツ), Italy(イタリア), Japan(日本)

A3) 「G7 nations」の前に「the」を付けるのは、「特定の、明確に定義されたグループの国々」を指しているため。英語では、特定のグループや物事を指す場合に定冠詞「the」を使用する。

7)

スラッシュ英文と理解度クイズ

Conflict-affected Afghanistan / was at the bottom.


Q) 「was at the bottom」の「at」が必要な理由を説明してみよう。

スラッシュ和訳

紛争に影響されたアフガニスタンが、/ 最下位だった。

⇒ 紛争の影響を受けたアフガニスタンが最下位だった。

クイズの解答

A) 「at the bottom」は「最下位で」という意味であり、順位を表す際によく使われる表現。ここで「at」を抜かして「was the bottom」にすると「底だった」という意味になり、英語として不自然。

8)

スラッシュ英文と理解度クイズ

Yet, some argue / that happiness standards vary / from person to person.


Q) 動詞「vary」を同様の意味になる別の動詞に置き換えてみよう。

スラッシュ和訳

が、中には主張する人もいる、/ 幸福の基準はさまざまであると、/ 人によって。

⇒ だが、幸福の基準は人によって異なると主張する人もいる。

クイズの解答

A) 「differ(動:異なる)」などに置き換えが可能。

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上記の英語ニュースを公開する前に、メルマガ読者さんを対象に以下の要領で英文のディクテーションQuizを出題しました。

現在の英語力を語彙力・文法読解・発音力の点から客観的に測定する作業」です。英語ニュースの音声を聞き、各空欄に入る英文を正確に書き取ってください。

空欄に入る箇所は、途中で止めずに一気に聞かないと訓練の効果がありません。また、聞く回数はできれば2回以下、最大5回程度を目安にしてください。

5回聞いてわからない箇所は「今の英語力では正確に聞き取れない箇所」です。そこを自分の弱点だと理解し、解答を見て原因を分析するのが上達の近道です。

>> 答案採点のチェックポイント

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メルマガ読者の皆様、答案ご提出とコメントありがとうございました!詳細は上記リンクをクリックするとご覧になれます。

満点(リスニング回数「2回以内」の条件付)の割合と各設問の正答率
満点率 Q1の正答率 Q2の正答率 Q3の正答率
14% 22% 51% 70%
▶最優秀賞(100点):5名【答案提出者の14%が満点】

ディクテーション答案の講評

今回の満点率が意外に低い一番の要因は、設問1)で過去形の「topped」を現在形「top」にする、という基本的なミスをした人が多いからです。

これには本当に驚きました!この文脈で現在形になることはありえないからです。また、ここを間違えた人は「topped」の語尾の発音の認識を誤っている可能性が高いです。

正解と解説を確認し、自分の弱点をしっかりと検証しましょう!

設問1)In the 2023 World Happiness Ranking, (          ) .

正解と答案分析

In the 2023 World Happiness Ranking, (Nordic countries topped the list).

主な不正解事例)

▶「Nordic」の頭文字を「nordic」と小文字で始めている。

▶「topped」と過去形にすべきところを「top」と現在形にしている。

前者は「単語表記の一般的なルール」、後者は「子音に関する発音ルールと読解力」があれば正解できます。詳細は上記5)の「理解度クイズ」解答で解説しています。

設問2)Out of 137 countries, Japan (              ).

正解と答案分析

Out of 137 countries, Japan (ranked the lowest among the G7 nations).

主な不正解事例)

▶「the G7 nations」の定冠詞「the」が抜けている。

弱音の機能語」の聞き取りができ、「定冠詞に関する一般的なルール」を知っていれば正解できる設問です。詳細は上記6)の「理解度クイズ」解答で解説しています。

設問3) Conflict-affected Afghanistan (          ).

正解と答案分析

Conflict-affected Afghanistan (was at the bottom).

主な不正解事例)

▶「was at the bottom」の「at」が抜けている。

弱音の機能語」の聞き取りができ、「順位に関する自然な表現」を知っていれば正解できる設問です。詳細は上記7)の「理解度クイズ」解答で解説しています。

いかがでしたか。不正解箇所のある人は、間違えた原因をしっかり分析して今後につなげましょう。次回のディクテーションQuizもふるってご参加ください。

参考記事

国民総幸福量:10秒スピーチ

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