葉梨法務大臣が失言で更迭【Dictation#86】


今週の穴埋めリスニングQuizは、「葉梨法務大臣が失言で更迭」に関するやさしい英語ニュースが出典です。

今回は設問2と設問3の難易度が高めでした。「冠詞」と「名詞の単数複数」で迷った人が多かった印象です。

成績上位の常連の方が惜しくも満点を逃した例もありました・・・。

詳細は、この記事と合わせて解説動画をご覧ください。

英語ニュースの穴埋めディクテーション・クイズ

「2分で読めるやさしい英語ニュース」のディクテーション・クイズに挑戦して、リスニング力を客観的に測定しましょう!

次の英文の音声を耳で聞こえた通りに書き取り、答案を自己採点してください。

ただし、(  )の単語は途中で区切らずにまとめて聞きましょう。

メルマガから答案を提出くださった方は、下記の解説動画をごらんください↓↓↓

(  )

The resignation of a Kishida appointee, justice minister Yasuhiro Hanashi, highlights both the cabinet’s unpopularity (  ) to make ill-advised remarks. (  ), after commenting that he makes headlines (  ).

解答を確認

(Justice minister resigns after tasteless gaffe)

The resignation of a Kishida appointee, justice minister Yasuhiro Hanashi, highlights both the cabinet’s unpopularity (and the tendency of Japanese government officials) to make ill-advised remarks. (Hanashi appeared not to take his duties seriously), after commenting that he makes headlines (only when he approves executions).

答案採点のチェックポイント

ディクテーション答案を採点し、間違いがあれば原因を分析しましょう。

1.単語や表現を知らなかった。▶ 新たな単語と表現を覚え、語彙を増やす

2.文法と英文構造を理解できなかった。▶ 文法を復習し、英文読解力を養う

3.読めば理解できる英文を聴き取れなかった。⇒ 発音分析で強弱リズムやルールを確認する

ディクテーション答案の添削

設問1)の解答と答案添削


「Justice minister resigns after tasteless gaffe (法務大臣が無神経な失言の後に辞任)」という意味です。

形容詞「tasteless」と「caseless」の 前半の「子音の発音」の違いに注意しましょう。

※そもそもcaselessという単語は聞いたことがないです。

設問2)の解答と答案添削


and the tendency of Japanese government officials(日本の政府関係者の傾向も)」という意味です。

ここでは、弱音の機能語である定冠詞「theの聞き取りに注意しましょう。

設問3)の解答と答案添削


「Hanashi appeared not to take his dutie(s) seriously (葉梨氏は職務を真剣に捉えていないようだった)」という意味です。

複数の「duties」の語尾の子音[z]が次の「seriously」の[s]と一体化し、単数「duty」の後の「seriously」より子音[s]の音がやや長くなります。

設問4)の解答と答案添削


only when he approves executions (彼が死刑執行を承認するときだけ)」という意味です。

接続詞の「when(〜するとき)」と名詞の「one(数字の1)」の「母音の発音」の違いに注意しましょう。

文法のワンポイント解説「after」前後の動詞の時制の不一致

ご質問)③(Hanashi appeared not to take his duties seriously), after commenting that he makes headlines ④(only when he approves executions).

この部分について、動詞の時制、after の前は過去形、after の後ろは現在形に聞こえました。この一文での時制の不一致についてどんな意図があるのでしょうか?

英文を順にみていきましょう。


「③(Hanashi appeared not to take his duties seriously葉梨氏は職務を真剣に捉えていないようだった」という意味です。

▶この部分は、「不適切な発言をしたときの勤務態度」を示しています。つまり、「過去に起こった出来事」なので、動詞の時制は過去形になります。


「after commenting that he makes headlines ④(only when he approves executions). 自分は死刑執行を承認するときだけニュースになる、とコメントした後」という意味です。

この発言を直接話法に直すと: ”I make headlines only when I approve executions.”となります。

1回の出来事ではなく「死刑執行のときはいつも」という意味で現在形で発言しているんですね。


間接話法に直すときは、直接話法の臨場感を出すため、現在形の時制を変えないで引用することが、英語ニュースではよくあります。この英文の2つの動詞もその一例です。

英語ニュースの穴埋めリスニングQuiz解説動画


ご提出くださったメルマガ読者の皆さまへ

答案スプレッドシートへのリンクを貼りましたので、ご自身の成績をぜひ見直してください。

今回の答案の集計結果

❏ 提出者:30名

❏ 最優秀賞:4名

❏ 優秀賞:11名

最優秀賞、優秀賞の皆さま、おめでとうございます!今回も多数のご提出ありがとうございました。

答案の分析が済んだら、ネイティブ音声を完全にコピーするつもりで音読を反復してくださいね。

得点そのものよりも、どこを間違えたのかを冷静に分析して弱点を補強するのが大事です。

今回の結果を、次回のリスニングQuizにぜひ生かしてください。

英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。

“通じる発音と聴き取れる耳” – この2つを手に入れるために、トレーニングを一緒に続けていきましょう!

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