英文で読む【部活に奔走する保護者会3】

前回の学習コラムの続きとして、「部活に奔走する保護者会」に関する記事の最終回を扱います。

前回の記事 >> 英文で読む【部活に奔走する保護者会2】

英文記事で読み解く「部活に奔走する保護者会」

取り上げる「The Mainichi」の英文記事はこちらです。

こちらは、同じテーマを扱った「毎日新聞」の和文記事です。

>> 応援の指揮にお茶くみ、写真係まで 「陰の部員」保護者会の苦悩

※有料記事のため、一部のみ表示されています。

この英文記事の一部を抜粋し、全3回に分けて読んでいきます。今回がその3回目です。

英文読解の参考となるよう「和訳例」「語句の解釈」「ミニ解説」を入れています。

また、和訳は、英語の流れに沿って訳す「サイト・トランスレーション」形式にしました。

保護者会のない有料の民間クラブが人気

In contrast, / some private clubs / have been gaining popularity / due to the absence / of the burden on parents’ shoulders. / Genki Sports Club based in Nagoya, / which runs baseball teams / for elementary and junior high school children, / charges 10,000 yen (about $79) / as an initial fee / per junior high schooler / and then 15,000 yen (approx. $120) per month, / but there are no parents’ associations. :「The Mainichi」 より

和訳例)対照的に、/ 一部の民間クラブが / しだいに人気を得ている、/ ないために、/ 親たちの肩にかかる負担が。/ 名古屋のGENKIスポーツクラブは、/ 野球チームを運営する、/ 小学生と中学生のための、/ 1万円(約79ドル)を徴収するが、/ 入会金として、/ 中学生ひとりあたり、/ また、その後は毎月1万5千円(約120ドル)の会費を、/ だが、保護者会はない。

語句の注釈

initial(形)最初の

ミニ解説)

文中の形容詞「private」は「個人の」ではなく、「民間で運営されている、民営の」という意味です。

「some private clubs 」の「some」は、「全体の何割か」というニュアンスです。

このため、「幾つかの民間クラブ」とするより、「一部の民間クラブ」と訳すほうが自然です。

「approx. $120」の「approx. 」は副詞「approximately(およそ、約〜)」の略語です。

この直後に「数量・時間などを表す数字」が続きます。

部員集めに苦労する学校と対照的な民間クラブ

Students and parents / head to game venues / in a team bus, / and practice sessions / are recorded on video / and distributed / by Akitoshi Watanabe, 43, / head of Genki Sports Club. / Amid the declining birth rate / in Japan, / many schools / are finding themselves struggling / to form their own teams, / but this club boasts / more than 80 junior high school students / as its members.:「The Mainichi」 より

和訳例)生徒と親は、/ 試合会場に向かい、/ チーム用のバスで、/ そして、練習の様子は、/ ビデオ録画され、/ そして配信される、/ 43歳の渡邊 明稔(わたなべあきとし)氏によって、/ GENKIスポーツクラブの代表である。/ 出生率が下がる中、/ 日本で、/ 多くの学校は、/ 苦労している、/ 自校の部員集めに、/ が、このクラブは誇っている、/ 80人を超える中学生を、/ その会員として。

語句の注釈

boast(動)誇る

ミニ解説)「Akitoshi Watanabe, 43, 」は、「Akitoshi Watanabe(人名)」と「43(現在の年齢)」がイコールで結ばれる同格表現です。

「(who is) 43, 」というふうに、(  )の「関係代名詞の主格+Be動詞」を補って解釈することもできます。

その直後の「head of Genki Sports Club」も同様に、「Akitoshi Watanabe」とイコールで結ばれる同格表現です。

「Amid the declining birth rate in Japan(日本で出生率が下がる中で」の冒頭部分は、その後の主語「many schools」に入る前に状況を説明する前置き表現です。

「主語になるのは名詞」であり、「前置詞+名詞」を構成する「Amid the declining birth rate in Japan」は主語ではありません。

「are finding themselves struggling」の骨格を抜き出して現在形に直すと、次の「SVOC」構文になります。

「find (V=動詞) / themselves(O=目的語:再帰代名詞)/ struggling (C=補語) 」=「自分自身がCの状態だと気づく、わかる」

Cに入る品詞は、状態を表す形容詞・現在分詞・過去分詞です。

現在進行形で自然な日本語になるよう「多くの学校は苦労している」と意訳しています。

「親が過剰にかかわる文化を変えたいと思った」

Says Watanabe, / “As more and more families / become dual-income households, / I’ve heard / that parents’ associations / are placing a heavy burden / on guardians. / I wanted to change / the long-held culture / of parents being excessively involved / in their children’s sporting activities.”:「The Mainichi」 より

和訳例)渡邊氏は述べている、/ 「ますます多くの家族が、/ 共働きの世帯になるにつれ、/ 私は耳にした、/ 保護者会が、/ 負担になってきていると、/ 保護者にとって。/ 私は変えたいと思った、/ この長年の文化を、/  親が過剰にかかわるという、/ 子供のスポーツ活動に。 」

語句の注釈

guardian(名)保護者、excessively(副)過度に

ミニ解説)「Says Watanabe, 」は、主語と動詞の順序が倒置されており、「Says」の具体的内容が直後に続いています。

「long-held(長年抱いてきた)」の「held」は、「hold(もつ、抱く)」という意味の動詞が受け身になった過去分詞です。

「the long-held culture of parents being excessively involved」の「of」は、前後にある「culture 」と「parents being excessively involved」をイコールで結ぶ同格の前置詞です。

「of + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBするという」

「A = parents」「B = being excessively involved」

「the long-held culture of parents being excessively involved」の部分全体で、「親たちが過剰にかかわるという、長年の文化」という意味を表します。


「民間クラブに会費を払って運営を任せる」というのは良い案ですね。

忙しい現代の保護者にとって、これが現実的な解決策でしょうか。

ご参考までに、英文中に登場したクラブのサイトはこちらです。

>> GENKIスポーツクラブ

こういう「手作り感のあるホームページ」のほうが、かえって親しみを覚えて好感を持てます。

以上、全3回にわたって、「The Mainichi」の英文記事を抜粋して解説しました。

英文読解のお役に立ちましたら幸いです。

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