英文で読む「コロナで孤独感が深刻化」後半

前回の内容を受けて、今度は「コロナで孤独感が深刻化」に関する記事の後半を扱います。

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英文記事で読み解く「コロナで若者の孤独感が深刻化」

取り上げる「Japan Today」の英文記事はこちらです。

こちらは、同じテーマを扱った「毎日新聞」の和文記事です。

※一定期間を過ぎると、記事が削除されている場合があるのでご了承ください。

英文読解の参考となるよう「語句の解釈」「ミニ解説」を入れています。

また、和訳は、英語の流れに沿って訳す「サイト・トランスレーション」形式にしました。

では、記事の後半を見ていきましょう。

コロナが原因の自殺や家庭内暴力が全国調査で表面化

The government conducted a nationwide survey / covering 20,000 people / for the first time, / as the impact of the pandemic deepens / with issues such as suicide and domestic violence coming to the fore.:「Japan Today」 より

和訳例)政府は全国的な調査を実施した、/ 2万人を網羅(もうら)した、/ 初めて、/ コロナ渦の影響が深刻化しているため、/ 自殺や家庭内暴力といった問題が、/ 表面化している状況で。

語句の注釈

fore(名)前面

ミニ解説)「with issues such as suicide and domestic violence coming to the fore. 」の「with」は、付帯状況を表す前置詞です。

「with + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBしている状態で」となり、「A = issues such as suicide and domestic violence」「B = coming to the fore」です。

この部分全体で「自殺や家庭内暴力といった問題が、表面化している状況で」という意味を表します。

まん延防止措置等のあおりで企業も業績不振

COVID-19 restrictions / such as halting businesses / under a state or quasi-state of emergency / to curb the virus spread / have also left many businesses reeling, / putting a strain on the economy.

Under the emergencies, / people were also asked / to refrain from nonessential outings or travel.:「Japan Today」 より

和訳例)コロナウイルスに関する制限事項は、/ 営業停止のような、/ 緊急事態措置や、まん延防止等充填措置のもとで、/ ウイルスの拡散を抑えるための、/ 多くの企業の業績不振も招いており、/ 経済に打撃を与えている。

緊急事態のもと、/ 人々はまた、要請されていた、/ 不要不急の外出や旅行を控えるようにと。

語句の注釈

quasi(形)準、reel(動)よろめく、strain(名)負担、nonessential (形)必須でない、outing(名)外出

ミニ解説)「COVID-19 restrictions」から始まる文は、主語とその説明が「to curb the virus spread」まで続きます。

この英文の骨格だけを抜き出すと、「COVID-19 restrictions(主語) / have left(動詞) / many businesses(目的語) / reeling(補語).」となります。

「leave A(目的語:名詞) B(補語:形容詞または現在分詞)」=「「(災害が)AをBの状態にして去っていく、AにBの被害をもたらす」という構文です。

ここでは「A=many businesses(多くの企業)」「B=reeling(よろめいた=業績不振の)」をそれぞれ指しています。

直訳すると、「コロナウイルスに関する制限事項が、多くの企業に、業績不振の被害をもたらした」ですが、日本語らしく意訳すると、「コロナウイルスに関する制限事項で、多くの企業が業績不振に陥った」となります。

「to curb the virus spread(ウイルスの拡散を抑えるための)」は、文頭の「COVID-19 restrictions(コロナに関する制限事項)」を修飾する不定詞の形容詞的用法です。

まとめると、「COVID-19 restrictions to curb the virus spread(ウイルスの拡散を抑えるための、コロナに関する制限事項)」です。

日本政府の感染防止対策として、「a state of emergency(緊急事態措置・宣言」と「a quasi-state of emergency(まん延防止等充填措置)」があります。

「まん延防止」の日本語の意味が理解しづらいですが、英語では頭に「quasi」を付けることで、「準・緊急事態措置」という意味だとわかります。

失業者など所得が低い人ほど孤独感が強い傾向

The survey also found / that among those who often or always feel lonely, / the lower their income was, / the lonelier people feel, / with 12.5 percent saying they are unemployed. :「Japan Today」 より

和訳例)さらに、この調査で判明したのは、/ たびたび、または常に孤独を感じている人たちの中において、/ 所得が低いほど、/ 孤独を感じる(傾向がある)ということで、/ 12.5パーセントが、/ 失業中だと回答している。

ミニ解説)「The+比較級+主語+動詞, the+比較級+主語+動詞」で、「〜すればするほど、より〜になる」という意味を表します。

この構文をあてはめると、「The lower their income was, the lonelier people feel.(収入が低くなればなるほど、人々はより大きな孤独感を感じる)」となります。

3月後半に政府がまん延防止措置を解除

Currently, Japan no longer has any emergency measures in place, / having lifted its latest quasi-state of emergency / in 18 prefectures in late March, / amid a declining trend in new infections.:「Japan Today」 より

和訳例)現在、日本はもはや、緊急措置を取っておらず、/ 最近のまん延防止等充填措置を解除している、/ 18の都道府県で3月後半に、/ 新規感染者の減少傾向の中。

ミニ解説)「having lifted its latest quasi-state of emergency」の主語は、冒頭の「Japan」です。

この部分は、冒頭の主節(Japan no longer has any emergency measures in place)の補足説明をする副詞節と解釈できます。

省略された接続詞と主語を補うと、「having lifted」 = 「as it has lifted(日本は解除したので)」となります。

動詞「lift」には、「(制限や制裁を)解除する」という意味があります。

感染者の再増加で専門家はブースター接種を推奨

However, in recent weeks / the government has warned / of signs of a resurgence in coronavirus infections, / with health experts urging / that measures be taken / to avoid a “seventh wave” of the pandemic.:「Japan Today」 より

和訳例)が、最近の数週間、/ 政府は注意を呼びかけており、/ コロナ感染者が再度、増加する兆候があると、/ 医療専門家が要請している、/ 措置を講じる必要があると、/ コロナの「第7波」を避けるために。

語句の注釈

resurgence(名)復活・再開

ミニ解説)「with health experts urging」の「with」は、付帯状況を表す前置詞です。

「with + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBしている状態で」となり、「A = health experts」「B = urging」です。

この部分全体で「専門家が要請している状況で」という意味を表します。

「measures be taken」のBe動詞の前に助動詞の「should(〜すべきである)」を補い、「measures should be taken(措置が取られなければならない)」と解釈します。

「urge(促す)」のような「勧告・提案・命令」などを表す動詞の後にthat節(主語+動詞)」が続くとき、助動詞「should(〜すべきである)」が省略されることがあります。

With the rate of booster shots particularly low / among young people, / Prime Minister Fumio Kishida met / Japan’s top coronavirus adviser Shigeru Omi / on Thursday / and the two agreed / to push for COVID-19 vaccine booster shots.:「Japan Today」 より

和訳例)ブースター接種率がとりわけ低い状況で、/ 若者の間で、/ 岸田総理大臣は面会した、/ 日本の新型コロナウイルス感染症対策会長である尾身茂氏に、/ 木曜日、/ そして、両者は合意した、/ コロナワクチンのブースター接種を推進することで。

語句の注釈

booster(名)ブースター接種

ミニ解説)「With the rate of booster shots particularly low」の「with」も、同じく付帯状況を表す前置詞です。

「With the rate of booster shots (being) particularly low」と現在分詞「being」を補って解釈します。

「with + A(主語の働きをする名詞)+ B(動詞の働きをする現在分詞)」=「AがBしている状態で」となり、「A = the rate of booster shots」「B = (being) particularly low」です。

この部分全体で「ブースター接種率が、とりわけ低い状況で」という意味を表します。

当初、日本のコロナワクチン接種は2回が基本とされていたため、追加の「booster shots(ブースター接種)」は、「3回目以降のワクチン接種」を表しています。

3回目の追加接種は、2回目の6ヶ月後が推奨されています。

医学博士の尾身茂氏は、専門家として、日本政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会長を務めています。

若者にブースター接種を促すイベント割引を検討中

To spur more young people / to receive their third shots, / the government may offer / a 20 percent discount / or up to 2,000 yen / off a ticket / for events / such as concerts and sports games.:「Japan Today」 より

和訳例)もっと多くの若者に促すため、/ 3回目の接種を受けるよう、/ 政府は提供を検討している、/ 20パーセントの割引を、/ または、最大2000円の、/ チケットの値引きを、/ イベント用の、/ コンサートやスポーツの試合などの。

語句の注釈

spur(動)促進する

ミニ解説)「more young people」は「もっと数多くの若者たち」という意味です。

比較級の使い方に注意し、「younger people(より若い人たち)」と混同しないようにしましょう。

高齢者のブースター接種は総人口の半数以下

While 84 percent of people aged 65 and older / have received the booster shot, / the figure overall was only about 44 percent / of Japan’s population, / according to the latest available government data.:「Japan Today」 より

和訳例)いっぽう、84パーセントの、65歳以上の人々は、/ ブースター接種を受けているが、/ この数値は、全体では44パーセントに過ぎなかった、/ 日本の人口の、/ 入手できる最新の政府データによると。

語句の注釈

spur(動)促進する

ミニ解説)「more young people」は「もっと数多くの若者たち」という意味です。

比較級の使い方に注意し、「younger people(より若い人たち)」と混同しないようにしましょう。

「65 and older」で「65歳以上」を表します。

日本語では「〜以上」とひと言で表現できるのに対し、英語では「65歳の人々」と「65歳を超えている人々」の二段階に分けて説明します。


以上、前回から2回に分けて「コロナで孤独感が深刻化」をテーマにした英文記事を解説しました。

若い人たちは、ブースター接種を受けない割合が意外と多いようですね。

実は、私も1回目と2回目の接種時期が遅く、昨年12月に済ませたところです。

となると、3回目の接種は今年の6月ぐらいでしょうか。

副反応の心配はあるものの、感染リスクを減らすために受けるつもりです。

ただし、この先、4回目以降の接種も必要になると面倒に感じるかもしれません。

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