こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step 1 >> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

Conflicting reports deepen mystery on Saudi journalist’s death

Saudi Arabia announced on Friday evening that the missing Saudi journalist had died in a fistfight inside the country’s consulate in Istanbul earlier this month. Turkish officials claimed an audio recording proves that he was brutally murdered by a state-sponsored hit squad.

Step 2 >> 重要単語と語句

conflicting(形)相反する

fistfight(名)殴り合いのけんか

consulate(名)領事館

brutally(副)残虐に

murder(動)殺害する

state-sponsored(形)国家支援の

squad(名)隊、班

Step 3 >> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ Conflicting reports deepen mystery on Saudi journalist’s death  サウジ人記者の死亡に関する対立する報道で深まる謎

英文記事のタイトルでは直近の出来事を現在形で表す傾向があり、冠詞やbe動詞がよく省略されます。

通常の英文に直すと以下のようになります。(  )が変更・補足した箇所です。

Conflicting reports deepen(ed) (a) mystery on (the) Saudi journalist’s death.

ここでは、読者が「領事館で死亡したサウジ記者」を最初から特定しているとみなして定冠詞「the」を付けましたが、初出なので、文法的には不定冠詞「a」にしてもOKです。

※お詫びと訂正:前回の英語ニュースのミニ解説で「直近の出来事を過去形で表す」という記述がありましたが、正しくは「現在形」です。

◆ that the missing Saudi journalist had died in a fistfight  行方不明のサウジ人記者が殴り合いで死亡していたと

「記者の死亡」がサウジアラビアの発表よりも前の出来事なので、時制をずらして過去完了形にしています。

◆ inside the country’s consulate in Istanbul earlier this month  今月に入って、イスタンブールにあるこの国の総領事館内で

「the country」は前述の「Saudi Arabia」です。同じ単語の繰り返しを避けた言い換え表現です。

「earlier this month」は直訳すると「今月のもっと早い時期に」となります。日本語では少しわかにくいため、「今月に入ってから」と意訳しています。

◆ Turkish officials claimed an audio recording proves  トルコ当局者は、音声テープが証明していると主張した

英語の「claim」は「クレームを言う」ではなく、「主張する」という意味になります。

「文句を言う」に相当する英語の動詞は「complain」です。

◆ that he was brutally murdered by a state-sponsored hit squad  国家支援の暗殺団によって、彼が残虐に殺害されたことを

「state-sponsored」が複合形容詞として「hit squad」を修飾しています。

「a hit squad sponsored by the state(その国家に支援された暗殺団)」と表現することもできます。その「国家=サウジアラビア」ですね。

Step 4 >> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

Conflicting reports deepen mystery / on Saudi journalist’s death

Saudi Arabia announced on Friday evening / that the missing Saudi journalist / had died in a fistfight / inside the country’s consulate in Istanbul / earlier this month. / Turkish officials claimed / an audio recording proves / that he was brutally murdered / by a state-sponsored hit squad.

Step 5 >> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例をクリックして比べてみましょう。

和訳例を確認

Step 6 >> 反訳トレーニング ~ 和文から元の英文を再生しよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

解答をチェック!

Step 7 >> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

Conflicting reports deepen mystery on Saudi journalist’s death

Saudi Arabia announced on Friday evening that the missing Saudi journalist had died in a fistfight inside the country’s consulate in Istanbul earlier this month. Turkish officials claimed an audio recording proves that he was brutally murdered by a state-sponsored hit squad.

参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~ブルームバーグ より~

サウジ当局:カショギ氏は総領事館で死亡と認める-18人を拘束

サウジアラビア政府に批判的なジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコで行方不明になった事件で、サウジ当局は20日、カショギ氏がイスタンブールのサウジ総領事館内で殺害されたことを認めた。

サウジ当局は今月2日に行方不明になったカショギ氏の問題との関わりを否定していた。

だが20日になって、これまでの捜査の結果、カショギ氏はイスタンブール総領事館の複数の館員と交わしていた「話し合い」が口論に発展した後に死亡したと説明した。

館員の名前などは不明。事情に詳しい関係者1人は、カショギ氏は首を絞められて死亡したと話している。

また複数のトルコ当局者は、カショギ氏は殺害され、遺体はばらばらにされたと語った。

編集後記

先週あたりから、どこかのタイミングでジャマル・カショギ氏の事件を取り上げるつもりでした。

彼が「殺害された」と報道する一部の海外メディアでは、その状況をかなり生々しく詳細に描写しています。

メルマガの土台となる英文記事を検索した際に読んだところ、あまりにも非人道的でむごたらしいので、具体的な殺害方法を本文に入れるのは断念しました。

サウジ当局の主張は二転三転しており、全く信ぴょう性がありません。

「彼は領事館を出た後、消息不明になった」⇒「館内で尋問中に誤って死亡した」⇒「口論が殴り合いのけんかになって死亡した」という具合です。

少なくとも、自国を批判した記者が領事館内で殺されたのは事実でしょう。

言論の自由が保障されない国の恐ろしさを肌で感じました。