さらなる球団が金銭授受を認める【More baseball clubs admit to cash exchanges】

news-iconこんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

baseball-icon2More baseball clubs admit to cash exchanges

In Japan’s professional baseball, a majority of clubs have admitted to the practice of players paying cash after a victory to a teammate who gave a pre-game pep talk.

Step2>> 重要単語と語句

admit to:(事実や罪を)認める

pep talk:叱咤激励

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ a majority of clubs have admitted to the practice = 多数の球団がその慣行を認めている

既にプロ野球の12球団のうち過半数が「選手間の金銭授受があった」と明らかにしており、「majority(大多数)」という言葉で表しています。

また、その状況が現在まで続いているため時制が現在完了形になっています。

ここでの名詞「practice」は「習慣的な慣行・慣習」を意味しています。

◆ players paying cash after a victory to a teammate who gave a pre-game pep talk.
= 勝利の後、選手たちが試合前の声出しをしたチームメイトに現金を支払うという

前述の「practice」の内容を具体的に説明している名詞句で「practice of A —ing」=「Aが~するという慣行」となります。

「pre-game(試合前の)」が形容詞として「pep talk(声出し)」を修飾しています。逆は「post-game(試合後の)」です。

「give a pep talk to」で「~に活を入れる、げきを飛ばす、発破をかける」となり、ここでは試合前に円陣を組み、選手が仲間に声出しをすることを意味しています。

「ビジネス・ジャーナル」によると、ある球団の「円陣声出し」は以下のように行なわれていたそうです。

試合前の円陣や練習のノックの中で金銭のやりとりが発生していたことが明らかになった。円陣の場合、試合に勝てば「声出し役」が各選手から5000円ずつ“ご祝儀”を受け取り、負ければ各選手に1000円ずつ払う、というものだ。 ~「ビジネス・ジャーナル」より引用

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

More baseball clubs / admit to cash exchanges

In Japan’s professional baseball, / a majority of clubs / have admitted to the practice / of players paying cash / after a victory / to a teammate / who gave / a pre-game pep talk.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例> さらなる球団が / 金銭授受を認める

日本のプロ野球で、/ 大多数の球団が / 慣行を認めている、/選手たちが現金を支払うという、/ 勝利後に、/ チームメイトに対して、/ 行なった、/ 試合前の声出しを。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

さらなる球団が
More baseball clubs

金銭授受を認める
admit to cash exchanges


日本のプロ野球で、
In Japan’s professional baseball,

大多数の球団が
a majority of clubs

慣行を認めている、
have admitted to the practice

選手たちが現金を支払うという、
of players paying cash

勝利後に、
after a victory

チームメイトに対して、
to a teammate

行なった、
who gave

試合前の声出しを。
a pre-game pep talk.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

baseball-icon2More baseball clubs admit to cash exchanges

In Japan’s professional baseball, a majority of clubs have admitted to the practice of players paying cash after a victory to a teammate who gave a pre-game pep talk.

参考記事: ニュースの背景知識を深めよう   ~毎日新聞 より~

広島、楽天、ロッテも…円陣で現金、計7球団に

プロ野球選手が自チームの公式戦の勝敗に絡んで現金の授受をしていた問題で、広島、楽天、ロッテも17日、円陣で「声出し」をした選手を中心に現金をやり取りしていたことを明らかにした。

このような金銭授受は巨人、阪神、西武、ソフトバンクも合わせ、11球団(調査を終えていないDeNAを除く)のうち7球団となった。

また、セ・リーグは同日に東京都内で理事会を開き、公式戦を予定通り3月25日に開幕することを確認した。

編集後記

今回の英語ニュースで取り上げた「円陣声出し」の金銭授受、日本のプロ野球界で続いてきた慣行かもしれませんね。これが「賭博」にあたるのかどうかは微妙ですが・・・。

この話とは別に、経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏に浮上した学歴詐称疑惑、「報道ステーション」のコメンテーターでなじみのある人だっただけに驚きました。

どうも”学歴を少し盛った”程度の話ではないようで、長年続けてきたラジオ番組まで終了に追い込まれたんですね・・・。

川上氏の件を暴露したのもあの「週刊文春」、最近、芸能人や著名人のスクープを量産している印象です。標的の人生を一瞬にして変えてしまう週刊誌の暴露記事、なんだか怖いです。

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