【Topic33】4:英文の強弱リズム

過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!

今回は、ディクテーション課題を「英文全体の強弱リズム」の観点から分析していきます。

【Day4:英文の強弱リズム】

ひとつひとつの単語の発音に強弱リズムがあるのと同様、英文を読むときも明確に強弱の差をつけて発音します。

一般的に、重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。

「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。 

※ただし、英文の単語の並び順や読み手の意図によっては内容語を弱く、機能語を強く読む場合もあります。

本日のExercise

今週のディクテーション課題の一部を使って、英文の強弱リズムを分析します
下記の各パートごとに「機能語」を見つけて抜き出してみましょう

ヒント: 右側の数字がそれぞれ機能語の個数です。

今週の課題Topic

1) The annual Chinese character of the year on Thursday went to ring, :5

2) inspired by Tokyo’s successful bid to host the 2020 Summer Olympics. :3

機能語を選んだら、解答を確認してみましょう。

解答

※ (  )で囲んだ単語が「機能語」です。

1) (The) annual Chinese character (of) (the) year (on) Thursday went (to) ring, :5

2) inspired (by) Tokyo’s successful bid (to) host (the) 2020 Summer Olympics. :3

・・・いかがでしたか。間違い個数が1個以内ならOKです。

なぜ、わざわざ「機能語」を見分ける必要があるのかというと、日本人はこれらを「強くはっきり発音する」傾向があるからです。

特に、日本語なまりの強い英語を話す人は、ほぼ全員がこれに当てはまります。

機能語を読むときは力まず、脱力した状態で「弱く速くあいまいに」発音すると英語らしいリズムに近づきます

発展学習

下記のテキストは、課題Topicの英文の「内容語」のうち、強勢のある母音を[ ]で囲んだ大きな赤い文字で示したものです。

機能語とは逆に、これら強勢のある母音を「強く長くはっきりと」発音すると自然な強弱リズムになりますよ。

※実際は全ての内容語を強く発音するとは限らず、語順や速度に影響されて一部の単語が弱化することもあります

今週のディクテーション課題

Chin[e]se ch[a]racter of the y[e]ar g[o]es to r[i]ng


The [a]nnual Chin[e]se ch[a]racter of the y[e]ar on Th[ur]sday w[e]nt to r[i]ng, insp[i]red by T[o]kyo’s succ[e]ssful b[i]d to h[o]st the 2020[tw[e]nty tw[e]nty] S[u]mmer Ol[y]mpics.

音声ファイルを再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。


オーバーラッピング(overlapping)テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら

シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です>> 詳しい解説ページはこちら

ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで音読練習を反復してくださいね。


本日の課題は以上です。お疲れさまでした!

次回は、英文の意味の区切りごとに日本語から瞬時英訳していく「反訳トレーニング」を取り上げます。どうぞお楽しみに!

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