仮定法で“10年前に戻る”はどう表現する?

英語の仮定法 × 時間表現:「10年前」の正しい言い方とは?

Q1) If you could go back 10 years, is there anything you would want to change?(もし10年前に戻れるとしたら、何か変えたいことはありますか。)

この質問に対し、「もし私が10年前に戻れるとしたら」と“I”を主語にしたIf節で答え始めるときは、“If I could go back 10 years, …” となります。

よくある間違い

A) If I could go back to 10 years, :”to”を付けてしまう例

B) If I could go back to 10 years ago“to”“ago”を付けてしまう例

A) If I could go back to 10 years,

🔴 誤りのポイント:
“to 10 years” という前置詞句の使い方が不自然です。

🔍 解説:
“to” の後には普通、場所や「特定の時点(例えば to the 1990s, to my childhood)」などが来るのが自然です。しかし “10 years” のような「時間の長さ(期間)」には “to” を使いません

B) If I could go back to 10 years ago,

🔴 誤りのポイント:
“to 10 years ago” は重複表現になっていて文法的に不自然です。

🔍 解説:
“ago” はすでに「今から〜年前に」という意味で、現在からの距離を示す副詞です。

一方、”to” は「どこかへ戻る」ための前置詞で、通常は名詞句とセットで使われますが、”10 years ago” は 副詞句なので “to” で導くのは適切ではありません。

つまり、“to” で導こうとするなら “to 2015” のように具体的な年や名詞句が必要です。


正しい言い方の例:

  • If I could go back 10 years,(◎)
    👉 「10年前に戻れるとしたら」とシンプルに言う形。これが一番自然です。

  • If I could go back to the year 2015,(◎)
    👉 “to” を使いたい場合は具体的な名詞句(この場合は “the year 2015″)が必要です。

✅ 学習ポイント:

  • ago は「今からどれくらい前か」を示す副詞で、前置詞 to とは一緒に使えない。

  • go back + 時間(期間) の場合は、前置詞が不要:「go back 10 years」

  • go back to + 名詞句(時点) の場合は、”to 2015″ のように具体的にする。

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