【Topic47】3:シラブルと強弱リズム

過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!

今回は、ディクテーション課題を「シラブルと強弱リズム」の観点から分析していきます。

【Day3:シラブルと強弱リズム】

英語のリスニング力を上げるには、単語のシラブル数を正確に把握するのが非常に重要です。

シラブル(=音節)とはネイティブが1拍で発音する音のカタマリを指しており、「1つの母音=1シラブル」となります。

2シラブル以上の単語には強勢を置く母音があるため、その部分を目立たせて強く長くはっきりと、強勢のない母音を弱く短くあいまいに読むと、自然な強弱リズムになります。

詳しい解説ページはこちら >> 単語のシラブル(音節)と強弱リズム

また、英文を読むときは、原則として重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。

「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。 

本日のExercise

課題Topicの中から、次の例)の要領で単語の「シラブル数」と「強弱リズム」を分析してください。

例)discover [diskʌ́vər] ⇒ dis-cover =   (ター)

※辞書の強勢記号(/)を調べると、単語のどの部分を強く読めばいいのか確認できます。

* シラブル数 ⇒ 赤色の母音3つ3拍で発音 = 3シラブル

* 強弱リズム ⇒ タ・ター・タ = 2番目の cov を強く発音 = 「ター」で表示

出題する単語のリストはこちらです。

1)backlash  2)donation  3)charitable

■ヒント:単語の読み上げ音声


答案が完成したら自己採点してみましょう。

単語のシラブル数と強弱リズムの解答
大きな文字:強勢のあるシラブル
赤色:母音を発音する個所

1)back·lash = ター・タ

2)do·na·tion = タ・ター・タ

3)char·i·ta·ble = ター・タ・タ・タ

・・・いかがでしたか?

「シラブル数」が3問 +「強弱リズム」が3問= 設問数が全部で6個ある と考えて、間違い個数が1個以内なら合格です。

発展学習

下記のテキストは、英文音声の発音を「強勢のある母音」「音の連結」「子音の脱落」の観点から分析したものです。

今週のディクテーション課題

大きな文字:強勢のある母音

下線:音の連結
( ):子音の脱落


Facebook CEO faces backlash over his donation

Days after the Facebook CEO announced he woul(d) donate 99 percent of his company shares to charitable causes, some critics questioned how the money would be used.

発音分析を参考にしながら音声を再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。


オーバーラッピング(overlapping)テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら

シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です>> 詳しい解説ページはこちら

ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで音読を反復してくださいね。

本日の課題は以上です。お疲れさまでした!

以上、3回にわたってリスニング編の通訳式トレーニングをお届けしました。

「英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。

“通じる英語発音と聴き取れる耳”・・・この2つをまとめて手に入れるために、今後も通訳式トレーニングを一緒に続けていきましょう!

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