【Topic15】3:シラブルと強弱リズム

過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!

今回は、ディクテーション課題を「単語のシラブルと強弱リズム」の観点から分析していきます。

【Step3:単語のシラブルと強弱リズム】

英語のリスニング力を上げるには、単語のシラブル数を正確に把握するのが非常に重要です。

シラブル(syllable)とはネイティブが1拍で発音する音のカタマリのことで、日本語では音節(おんせつ)と呼んでいます。

1つの母音=1シラブル(音節)=1拍で発音する音のカタマリなので、母音の数で「その単語を何拍で発音すればいいのか」わかります。

また、「単語の強弱リズム」にも注目しましょう。

シラブル数が合っていても、強く発音する位置がずれていると外国人に通じない可能性があるからです。

2シラブル以上の単語には、必ず強勢を置く母音があり、その部分を目立たせて強く長くはっきりと発音します。

同時に、強勢のない母音は弱く短くあいまいに読むと英語らしいリズムになります。

詳しい解説ページはこちら >> 単語のシラブル(音節)と強弱リズム

本日のExercise

今週のディクテーション課題は下記の内容でした。

ディクテーションの解答スクリプト

UN climate conference 1(reaches historic agreement)

The UN climate conference in Paris 2(reached on Saturday) a landmark agreement 3(that will require) all countries, including 4(developing nations), to reduce 5(greenhouse gas emissions).


この中から、幾つかの単語と語句の「シラブル数」と「強弱リズム」を次の例)の要領で分析してください。

例)discover [diskʌ́vər] ⇒ dis-cover =   (ター)

※辞書の強勢記号(/)を調べると、単語のどの部分を強く読めばいいのか確認できます。

* シラブル数 ⇒ 赤色の母音3つ3拍で発音 = 3シラブル

* 強弱リズム ⇒ タ・ター・タ = 2番目の cov を強く発音 = 「ター」で表示

出題する単語と語句のリストはこちらです。

読み上げ音声を参考にしてひとつずつ音読しながら、「シラブル数」と「強弱リズム」を考えてみましょう。

1)landmark 2)emission

■ヒント:単語の読み上げ音声


一見、簡単そうな単語も意外と間違えますので、慎重に分析してくださね。

答案が完成したら自己採点してみましょう。

単語のシラブル数と強弱リズムの解答

2シラブル以上の単語は音節の切れ目を「·」マークで区切っています

1)land·mark(2) = ター・タ

2)e·mis·sion(3) = タ・ター・タ

・・・いかがでしたか?

「シラブル数」が2問 +「強弱リズム」が2問= 設問数が全部で4個ある と考えて、間違い個数が1個以内なら合格です。

「母音の位置とシラブル数」「強く発音する箇所」が自分の予想と違っていると、

*自分がその単語を発音したとき⇒ 正しく聴き取ってもらえない
*ネイティブがその単語を発音したとき⇒ 正しく聴き取れない

という障害が起きますので、放置してはいけません。

また、日本人は「弱い発音」を強めに発音する傾向があります。

「dis-cov-er(タ♪ タ♪ タ♪)」と一定のリズムで淡々と発音しないよう注意してください。

英単語を発音するときは、強勢を置く箇所を常に意識して緩急の差を目立たせるようにしましょう


本日の課題は以上です。お疲れさまでした!

明日はいよいよ仕上げ段階です。

今週の課題Topicを題材に、英語発音とリスニングの習得に不可欠な「英文の強弱リズム」を分析します。


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