【Topic03】4:英文の強弱リズム

過去に当メルマガで配信した英語ニュースの音声でリスニング力を鍛えましょう!

さて、今回はリスニング対策の仕上げとして「英文全体の強弱リズム」を分析します。

【Step4:英文の強弱リズム】

ひとつひとつの単語の発音に強弱リズムがあるのと同様、英文を読むときも明確に強弱の差をつけて発音します。

一般的に、重要な意味を持つ「内容語」を強く長くはっきり発音し、重要でない「機能語」を弱く速くあいまいに発音します。

「内容語」と「機能語」の詳しい解説ページはこちら。 

※ただし、英文の単語の並び順や読み手の意図によっては内容語を弱く、機能語を強く読む場合もあります。

本日のExercise 1

今週のディクテーション課題を使って、英文の強弱リズムを分析します

まず、次の課題Topicの英文から、「機能語」にあたる単語を抜き出してみましょう

ヒント:ここでは「前置詞・冠詞・接続詞」を機能語とみなします。全部で10個あります。

今週のディクテーション課題

Government decides on monthly overtime limit

The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 hours during busy periods.

機能語を選んだら、解答を確認してみましょう。

解答

※ (  )で囲んだ単語が「機能語」です。

Government decides (on) monthly overtime limit

(The) Japanese government reached (a) three-way agreement (on) Friday (with) business (and) labor leaders (to) limit monthly overtime work (to) less (than) 100 hours (during) busy periods.

いかがでしたか? これは比較的簡単だったのではないでしょうか。

なぜ、わざわざ「機能語」を見分ける必要があるのかというと、本人はこれらを「強くはっきり発音しすぎる」傾向があるからです。

特に、日本語なまりの強い英語を話す人は、ほぼ全員がこれに当てはまります。

英語らしいリズムでは、機能語を発音するときに力を入れません

脱力した状態で「弱く速くあいまいに」発音します。

本日のExercise 2

今後は逆に、残った「内容語」にあたる単語の中で、それぞれ一番強く発音する母音を抜き出してみましょう

今週のディクテーション課題

Government decides on monthly overtime limit

The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 hours during busy periods.

強く発音する母音を選んだら、解答を確認してみましょう。

解答

※ 大きな赤い文字が「単語の中で一番強く発音する母音」です。

Government decides on monthly overtime limit

The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 (one hundred) hours during busy periods.


☆ ポイント解説

* Japanese:後に名詞が続く形容詞として使用するときは、最初の母音に強勢を置く場合が多いのですが、辞書の記述通り Japanese という解答でもOKです。

*work, hours:母音から「r」に変わる発音では「r」も母音の一部とみなします。が、「r」を含まない work, hours という形でもOKです。

・・・いかがでしたか。

強勢のある[ ]の母音を「強く長くはっきりと」発音するよう常に意識すると、ぐんと英語らしいリズムになりますよ。

発展学習-1

下記のテキストでは、おおまかな意味の切れ目ごとに英文を区切り、改行を入れています。

切れ目を入れた英文スクリプト

※ 大きな赤い文字が「単語の中で一番強く発音する母音」です。

Government decides on monthly overtime limit

The Japanese government reached a three-way agreement on Friday

with business and labor leaders

to limit monthly overtime work

to less than 100 (one hundred) hours

during busy periods.

「ややスロー音声」を再生して改行の区切りごとに一時停止し、次の点に注意しながらゆっくりリピートしてください。


① 強勢のある大きな文字の母音を強く長くはっきりと、機能語を弱く短くあいまいに発音する。

② 発音ルールにも気を配る。

③ 各英文の区切りをひと息で音読する。


⇒ 慣れたらスクリプトを見ずにやってみましょう。

発展学習-2

区切りごとにリピートできるようになったら、今度は英文を通しで再生し、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を練習してみましょう。

オーバーラッピング(overlapping)テキストを見ながら音声を聞き、自分の声をそっくり重ねて音読する訓練法です。>> 詳しい解説ページはこちら

シャドーイング(shadowing):聞き取った英語のすぐ後で、テキストを見ないで影 (shadow) のように少しずつ遅れて音読する訓練法です>> 詳しい解説ページはこちら



英文スクリプト

※ 大きな赤い文字が「単語の中で一番強く発音する母音」です。

Government decides on monthly overtime limit

The Japanese government reached a three-way agreement on Friday with business and labor leaders to limit monthly overtime work to less than 100 (one hundred) hours during busy periods.


ネイティブ音声のリズムや抑揚に気を付け、完全にコピーするつもりで通訳トレーニングを反復すると、自然な英語に近づいていきますよ。


以上、英語ニュースのリスニング編を4日間にわたってお届けしました。

最後まで取り組んでいただき、ありがとうございました。

「英語は科学であり、音楽である」というのが私の考えです。

“読める英語が聴き取れるようになり、英語らしい強弱リズムで音読できる”・・・この大きな目標を達成するために、今後もリスニング訓練を一緒に続けましょう!