高市首相の台湾発言で日中関係が緊張【Japan–China Tension Rises over Takaichi’s Taiwan Remarks】

【中級脱出のリスニング特訓!】Topicの背景
11月7日の国会質疑が発端で日中関係が冷え込み、中国人観光客が訪日を控えるなどの悪影響が出ています。
立憲民主党の岡田議員の質問に対し、高市首相が「台湾有事は(日本の)存立危機事態になり得る」という趣旨で答弁したためです。
「もし台湾が中国の武力攻撃を受けた場合、日本が集団的自衛権の行使を検討する」という万一の想定に中国が反発したようです。
◾️集団的自衛権:ある国家が武力攻撃を受けた場合に、直接に攻撃を受けていない第三国が共同で防衛対処する国際法上の国家の権利。
ネット上で「質問した側と首相の回答のどちらに責任があるか」という水掛け論が起きていますが、それよりも事態の収拾が先決ではないでしょうか。
今回は、このテーマに関する英語ニュースをお届けします。
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Step1:全体リスニング
まずは英語ニュース全体の要点を理解するリスニング訓練です。
次の各質問の答えを探しながら聞きましょう。
Q1: What did an opposition lawmaker ask Prime Minister Takaichi in the Diet?
Q2: What was Takaichi’s comment seen as implying?
Q3: How did China react to Takaichi’s comment?
1回目で答えがわからないときは、最大3回まで音声を再生しましょう。
【ナチュラルスピード】
Step2:重要単語と語句
音声を再生し、強勢のある母音(=大きな赤文字)を意識しながら次の手順で練習しましょう。
①「単語の綴りと意味」を見ながら音声をリピートし、意味を確認。
②「単語の綴りと意味」を閉じて音声をリピートし、一時停止して和訳。
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ディクテーションQuizに参加した方、特に満点を逃した方は「不正解になった原因を突き止め、今後、同様の間違いを防ぐ」ために必ず解説をご確認ください。答案分析をせず放置する人は、ディクテーションをする意味がありません。
Step3:リッスン&リピート
1文ずつ区切ったスロー音声を再生し、文字を見ずにリピートしましょう。最大3回まで音声を流してOKです。
できれば、リピートした直後に英文をディクテーション(書き取り)してみましょう。
次に英文を確認し、リピートやディクテーションを間違っていた箇所がないか確認してください。
今度は「母音のストレス・音の連結・止める子音」などの発音ルールに気をつけて音声を再生し、文字を見ながらゆっくり正確に2〜5回リピートしましょう。
その後、文字を見ないで2回正確にリピートできたらOKです。
▶和訳を見る前に、理解度クイズにもぜひ挑戦してください。
なお、英文のスラッシュはStep4の和訳用です。音読のときは、スラッシュで区切らず一文を一気に読み上げてください。
Step4:サイトトランスレーション(スラッシュ和訳)
スラッシュで区切った英文を表示し、区切りごとに日本語に訳します。後ろから返り読みせず、英語の語順のまま読み進めてください。
この訳し方を「サイト・トランスレーション」といいます。英語の語順のまま理解する習慣がつくと、英文を読むスピードが格段に速くなります。
まず自分で訳してから和訳例と比較してみましょう。意味が違っていた箇所は、語彙と文法構造を確認し、間違った原因を明らかにする必要があります。
Step5:反訳トレーニング(和文英訳)
今度は、和訳のみを見ながら元の英文を口頭で再現する「反訳トレーニング」に挑戦しましょう。
その際、英文テキストと全く同じでなくても、意味がほぼ同じで文法的にも正しければOKです。
余力があれば、単語の一部を入れ替える「パラフレーズ」練習もやってみましょう。
1)
2)
3)
4)
5)
Step6:オーバーラッピング&シャドーイング
上記の英文を表示しながらスロースピードの音声を通しで再生し、自分の声をかぶせてオーバーラッピングします。回数の目安は5回です。
余力があれば、次に英文を閉じて音声を再生し、1,2語遅れで追いかけるシャドーイングに挑戦しましょう。こちらも5回を目安にしてください。
【スロースピード】
Step7: 仕上げの全体リスニング
最後に、英文を見ない状態でナチュラル・スピードの英語ニュースを通しでもう一度聞いて仕上げましょう。
途中、聞き取りにくい箇所があったら前のStepに戻って内容を確認してくださいね。
【ナチュラルスピード】
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ここからはメルマガ企画「穴埋めディクテーション」の正解と解説・成績優秀者の発表です。
上記の英語ニュースを公開する前に、メルマガ読者さんを対象に以下の要領で英文のディクテーションQuizを出題しました。
「現在の英語力を語彙力・文法読解・発音力の点から客観的に測定する作業」です。英語ニュースの音声を聞き、各空欄に入る英文を正確に書き取ってください。
空欄に入る箇所は、途中で止めずに一気に聞かないと訓練の効果がありません。また、聞く回数はできれば2回以下、最大5回程度を目安にしてください。
5回聞いてわからない箇所は「今の英語力では正確に聞き取れない箇所」です。そこを自分の弱点だと理解し、解答を見て原因を分析するのが上達の近道です。
▶メルマガ企画「穴埋めディクテーションQuiz」答案と成績発表
メルマガ読者の皆様、答案ご提出とコメントありがとうございました!詳細は上記リンクをクリックするとご覧になれます。
▶満点率(リスニング回数「2回以内」の条件付):3% ▶最優秀賞(満点):2名

▶各設問の正答率(リスニング回数が3回以上の場合も含む)
| Q1の正答率 | Q2の正答率 | Q3の正答率 |
| 30% | 3% | 27% |
※各設問の正解率はリスニング回数を反映しておらず、3回以上聞いた場合も含まれています。
今回のディクテーションQuizの難易度は高めです。満点は2名、全問正解率は3%という厳しい結果でした。
Q2の正解率が極端に低いのは、「grave(重大な)」を「great(偉大な)」と書いた不正解答案が多かったのが原因です。ニュース英語の聞き取りには語彙力も必要です。
各設問の正解のポイントをまとめましたので、詳細は下記をご覧ください。
設問1)An opposition lawmaker asked how ( ).
An opposition lawmaker asked how (Japan would view a Chinese blockade of Taiwan).
主な不正解事例)
▶「view(みなす)」という動詞を「be」と聞き間違えた。
⇒ 「view」は「眺め・視界」という意味の名詞でよく使われるため、単語を知らなかったというより「動詞の用法に慣れておらず、聞き取れなかった」人が多いのではないでしょうか。動詞の「view」をしっかり覚えておきましょう。
設問2)Takaichi said such armed action ( ).
Takaichi said such armed action (could pose a grave threat to Japan).
主な不正解事例)
▶形容詞「grave(重大な)」を「great(偉大な)」と聞き間違えた。
⇒ この間違い答案が非常に多かったです。そもそも「a great threat(偉大な脅威)」という単語の組み合わせは不自然です。「grave concern(重大な懸念)」のように、「深刻な事態を招きかねないとき」に使う単語だと覚えておきましょう。
設問3) Her comment was ( ) of collective self-defense.
Her comment was (seen as implying a possible use) of collective self-defense.
主な不正解事例)
▶ 「implying(示唆している)」が聞き取れなかった。
⇒ 「as implying」と子音+母音がリンキングしている部分に注意しましょう。「seen as implying」は受動態で「示唆しているとみなされて」となります。英文の意味を読み解く語彙力と文法力が必要です。
いかがでしたか。不正解箇所のある人は、間違えた原因をしっかり分析して今後につなげましょう。
次回のディクテーションQuizもふるってご参加ください。
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