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日本の錦織が全米オープン決勝に進出 【2014年09月08日】

Japan's Nishikori reaches US Open final

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

Japan's Nishikori reaches US Open final

Japan's Kei Nishikori defeated the world's top-ranked player, Novak Djokovic of Serbia, in New York on Saturday, becoming the first Asian man to reach the singles final of a Grand Slam tournament.

Step2>> 重要単語と語句

defeat(動詞):破る
Grand Slam tournament:(テニスの)四大大会

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ becoming the first Asian man to reach the singles final
= シングルス決勝に進出する初のアジア人男子となって

分詞構文の現在分詞「becoming」の主語は前の英文全体(錦織選手が準決勝に勝利したこと)を指しています。「アジアの男子として初めてシングルス決勝に進出して」と意訳してもOKです。

また、ここでの動詞「reach(進出する)」は「advance to」に置き換えることができます。

◆ a Grand Slam tournament
= (テニスの)四大大会のうち1つ

「grand slam」はスポーツの「全種目優勝」、野球の「満塁ホームラン」などを意味します。テニスの四大大会は全豪オープン、全仏オープン、全英オープン(=ウインブルドン)、全米オープンです。

この全ての大会に優勝すると「グランドスラム達成者」となります。選手生活の間に全て制覇する「キャリア・グランドスラム」もすごいですが、同じ年に4つとも優勝する「年間グランドスラム」となるとまさに超人です。

本文中ではこの一角を占める「全米オープン」を指しているため、不定冠詞「a」が付いています。すなわち、錦織選手は「男子テニスの四大大会で決勝進出を果たした初のアジア人」となったわけですね。

現在、錦織選手のコーチを務めるマイケル・チャン氏が史上最年少の17歳で全仏オープンを制覇していますが、彼は「台湾系アメリカ人」なのでアジア人としての優勝記録にはカウントしないようです。

とはいえ、体格が小柄で同じアジア人ということから、錦織選手は「大柄な欧米のライバルを倒すためのメンタルや戦術」の面でチャン氏から学ぶ点が多かったでしょうね。

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

Japan's Nishikori / reaches US Open final

Japan's Kei Nishikori / defeated / the world's top-ranked player, / Novak Djokovic / of Serbia, / in New York on Saturday, / becoming the first Asian man / to reach the singles final / of a Grand Slam tournament.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例>

日本の錦織が / 全米オープン決勝に進出

日本の錦織圭が / 破り、/ 世界ランク1位の選手、/ ノバク・ジョコビッチを、/ セルビアの、/ ニューヨークで土曜日に、/ 初のアジア人男子となった、/ シングルス決勝進出を果たした、/ 四大大会の。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

日本の錦織が
Japan's Nishikori

全米オープン決勝に進出
reaches US Open final

-----------------------------------------------------

日本の錦織圭が
Japan's Kei Nishikori

破り、
defeated

世界ランク1位の選手、
the world's top-ranked player,

ノバク・ジョコビッチを、
Novak Djokovic

セルビアの、
of Serbia,

ニューヨークで土曜日に、
in New York on Saturday,

初のアジア人男子となった、
becoming the first Asian man

シングルス決勝進出を果たした、
to reach the singles final

四大大会の。
of a Grand Slam tournament.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

Japan's Nishikori reaches US Open final

Japan's Kei Nishikori defeated the world's top-ranked player, Novak Djokovic of Serbia, in New York on Saturday, becoming the first Asian man to reach the singles final of a Grand Slam tournament.

※参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~CNN Japan より~

錦織、ジョコビッチを破り決勝進出 全米オープン

テニスの全米オープンは6日、男子シングルス準決勝が行われ、錦織圭(日本)が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って決勝進出を決めた。

日本人選手が四大大会シングルスで決勝に進出するのは史上初。アジアの男子選手としても初の快挙となった。

試合は高温多湿の厳しい条件の中で行われた。第1セットは6─4で錦織が先取したが、第2セットは1─6でジョコビッチが圧倒。

第3セットはタイブレークの末、錦織が7─6で奪った。錦織は第4セットでも勢いを維持し、6─3で押し切った。

 

編集後記

やはり、今回は全米オープンテニスを取り上げずにはいられませんでした。錦織圭選手の驚異の快進撃は日本ではもちろん、四大大会の開催地を含む世界各国で大きく報じられているようです。

全米オープンがテレビの地上波で観られないのが本当に残念です。その分、独占生中継を行なっている有料放送のWOWOWは加入者が急増しているとか。まさに"錦織効果"で会社はウハウハ状態ですね。

海外サッカーのスペインリーグ、リーガ・エスパニョーラも放送しているらしいし(メッシやネイマールの試合が観られる!)、一瞬、加入しようかと心が動きました。

(まあ、全米オープンもじき終わるし、普段はそんなに海外サッカーばっかり観てる時間ないで・・・)と冷静に判断してやめましたが。

準々決勝の錦織×バブリンカ戦が進行している頃、試合経過を文章で逐一レポートしているネット速報ページを見たら大接戦になっていたのでいてもたってもいられず、もしかしたらネット中継で観られるかも、と検索で探し回ったもののうまくいかず。

結局、ニコニコ動画の生放送で試合中継の映像を流しているページを見つけ、終盤の30分ぐらいをそこで観戦しました。

ところが、いよいよ大詰め、というところでいきなり画面がブチ切れ、「プレミアム会員の方が入室しました」のメッセージが。

どうも、各動画の視聴には人数制限があって、混み出すと有料会員が優先になるみたいです。

(全く、血も涙もない切れ方やな!やっぱ、WOWOWに加入せんと観戦は無理やわ)とその日はあきらめ、勝利の瞬間は後でテレビニュースとYoutube動画で観ました。

が、土曜日の深夜、準決勝の対ジョコビッチ戦のネット速報がまたまた息詰まる展開になっており、しかも第3セットのタイブレークを錦織が取ったのを知って、

(おおっ、世界1位を相手にセットカウント2対1でリードしとる!勝てるんちゃう?)と、期待と興奮がにわかに最高潮に。で、懲りもせずにまたネット検索に挑戦したのです。

そして、終了間際にこのブログ記事を見つけ、

テニス、サッカー、野球、ゴルフなど 世界のスポーツをインターネット中継で無料観戦!!
http://apullotennis.seesaa.net/article/360384474.html

ここから海外サイトに飛んで、なんとかマッチポイントのタイミングに間に合いました。勝利直後の彼の英語インタビューも聴けたし、まさに感無量です。

四大大会といえば、昔、男子のステファン・エドバーグ(スウェーデン)や女子のガブリエラ・サバティーニ(アルゼンチン)の美貌に魅了されて夢中で応援したのを思い出します。

ドイツのボリス・ベッカーやシュテフィ・グラフが全盛の頃で、特にグラフの強さは圧倒的でした。

テニスは「欧米の選手が活躍するスポーツ」という印象だったので、まさか、生きている間に日本人が四大大会の決勝へ進むとは予想もしませんでした。

錦織選手の決勝戦を前にして今からドキドキです。↑海外サイトの映像を観る方は変な広告リンクをクリックしないようご注意くださいね。

 

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