こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

Step1>> 英語ニュース全体をリーディング

最初に英語ニュース全体を通して読み、だいたいの意味をつかみます。この段階では単語や構造、文法の疑問点があってもかまいません。

Parcel delivery giant in trouble

Japan’s largest parcel delivery firm is in a difficult situation amid a triple problem – the growth of online shopping, increasing redeliveries, and an acute labor shortage.

Step2>> 重要単語と語句

parcel(名)小包

delivery(名)配達

acute(形)深刻な、重大な

Step3>> 頻出表現と文法のミニ解説

◆ Parcel delivery giant in trouble
= 宅配大手が苦境に

ここでの「giant」は「大手企業」を表す名詞です。「large company」という意味を1単語で表せる便利な表現です。ここでは英文タイトルなので、冒頭に入れる不定冠詞「A」を省略しています。

「be in trouble」=「困った状況にある」となり、be動詞「is」が省略されています。

◆ Japan’s largest parcel delivery firm is in a difficult situation
= 日本最大手の宅配業者が困難な状況に陥っている

「Japan’s largest parcel delivery firm」は「The largest parcel delivery firm in Japan」と表現してもOKです。具体的には「クロネコヤマト」で知られるヤマト運輸をさしています。

「会社」を表す名詞「firm」は「farm(農場)」と綴り・発音が似ているので混同しないよう注意しましょう。また、「firm(会社)」を同様の意味の「company」や「business」に置き換えることも可能です。

◆ amid a triple problem
= 三重苦のなかで

ハイフンの後、「a triple problem」の同格表現として3つの項目を列挙しています。

3つ以上の物を箇条書きするときは、「A, B, and C」と最後の単語・語句の前に「and」を入れます。「B」の後にコンマを入れずに「A, B and C」と書くこともあり、今回の本文ではどちらでもかまいません。

が、「A, B, and C」と「B」の後にコンマを入れる書き方にしたほうが意味が明確になることもあります。このような記述法を「Oxford comma」または「serial comma」と呼び、具体的には以下のような場合に役立ちます。

A) My usual breakfast is coffee, bacon and eggs and toast.

→ この英文では「bacon and eggs and toast」の部分が「bacon and eggs」と「toast」なのか「bacon」と「eggs and toast」なのか二通りに解釈でき、意味があいまいになります。

そこで、コンマを1つ足して「Oxford comma」にするとB)またはC)の英文になり、混乱を防ぐことができます。

B) My usual breakfast is coffee, bacon, and eggs and toast.
C) My usual breakfast is coffee, bacon and eggs, and toast.

Step4>> スラッシュ・リーディング ~ 区切り読みしてみよう

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ「/」で区切って読んでいきます。ひとつの区切りから次へ進むときに(誰が → 何をした → なぜ)というように、続く内容を予想しながら読むのがコツです。

Parcel delivery giant in trouble

Japan’s largest parcel delivery firm / is in a difficult situation / amid a triple problem / – the growth of online shopping, / increasing redeliveries, / and an acute labor shortage.

Step5>> サイト・トランスレーション ~ 頭から順に和訳してみよう

スラッシュで区切った上の英文テキストを見て、区切りごとに日本語に訳していきます。後ろから返り読みせず、頭から読み進めるようにしてください。まず自分でサイトラをしてから、下の和訳例を見て比べてみましょう。

<和訳例> 宅配大手が苦境に

日本最大の宅配業者が / 困難な状況にある、/ 三重苦のなかで、/ – 通信販売の拡大、/ 増加する再配達、/ また深刻な人手不足という。

Step6>> リプロダクション ~ 和文から元の英文を再生してみよう

今度は逆に、スラッシュで区切った上の日本語テキストを見て、元の英文テキストを思い出しながら順に英語を再生していきましょう。

<解答をチェック!>

宅配大手が苦境に
Parcel delivery giant in trouble

—————————————————–

日本最大の宅配業者が
Japan’s largest parcel delivery firm

困難な状況にある、
is in a difficult situation

三重苦のなかで、
amid a triple problem

– 通信販売の拡大、
– the growth of online shopping,

増加する再配達、
increasing redeliveries,

また深刻な人手不足という。
and an acute labor shortage.

Step7>> スピード音読 ~ 仕上げ読みしてみよう

最後に、英文テキストをできるだけ速く音読してください。読みながら意味が頭にすっと入ってきたらOKです。

Parcel delivery giant in trouble

Japan’s largest parcel delivery firm is in a difficult situation amid a triple problem – the growth of online shopping, increasing redeliveries, and an acute labor shortage.

 

参考記事: ニュースの背景知識を深めよう

~毎日新聞 より~

宅配の問題 過剰な便利さの再考を

宅配最大手のヤマト運輸が、荷物の取扱量抑制に向けて労使で協議を始める。慢性的に人手が足りない配達の現場から「もう限界だ」との声が上がったためだ。

インターネット通販の普及で、業界が運ぶ荷物は増加の一途にある。荷を扱う現場では再配達や時間指定配達などに追われ、長時間労働が日常的になっている。

背景には「送料無料」「即日配達」など、利用者による利便性の追求と、それに応えて顧客を囲い込もうとする競争がある。だが、だれかに過重な負担を強いて提供されるサービスは長続きできない。

業界や通販会社が持続可能な宅配のあり方に取り組むだけでなく、便利さの恩恵を受ける利用者の意識の転換も必要だろう。

編集後記

宅配便は普段から何気なく利用していますが、大変な現状を知るといろいろ考えさせられます。

現在のマンションでは、不在時に荷物が届くと1階のロッカーに入れてもらえるので助かります。が、引っ越し前のマンションでは電話等で再配達をお願いするしかなく、ドライバーさんの手間をかけていました。

最近の報道では、午前中という指定時間内に届いたのに「遅い」と文句を言ったり、自分で指定した再配達の日時に不在だったり、というドライバー泣かせの利用者もいるとのこと。

今後、ヤマト運輸では宅配サービスの見直しを行うようです。消費者のほうも「過剰な便利さ」に対する甘えの意識を変える時期かもしれません。