Google翻訳で発音チェック

 

「Google翻訳」の入力画面に文字を打ち込むと、自動翻訳された結果が右側に表示されるのはよく知られた機能ですね。

Google翻訳
https://translate.google.co.jp/?hl=ja

この翻訳結果は不正確なものが多く、よく笑いのネタになったりします。

なので、たとえば英語に自信のない人が日本語を入力し、自動翻訳された英文をそのままコピペしてビジネスメールを作成し、海外取引先に送信したりするのは大変危険です。

意味不明のとんちんかんな英文になっているかもしれませんから。

・・・まあ、さすがにそこまでいい加減な人はいないと思いますが。

今回はその自動翻訳ではなくて、入力機能のほうに注目します。

以前も少し触れましたが、PCをGoogleChromeのブラウザで立ち上げ、Google翻訳の入力画面を開くと、左下にマイク型のアイコンが表示されます。

ここをクリックすると、「音声入力」の機能がONになります。

スマホの場合は、Google翻訳のアプリで同様のことができます。

Skypeで話すときと同様、PCにヘッドセットを接続して音声通話が可能な環境にしておきます。

で、Google翻訳に向かって話しかけると、自分の言葉が入力画面に表示されるというしくみです。

スマホならそのまま話しかけるだけで反映されると思います。

この入力モードを「英語」に設定して英文を読み上げることで、自分の話した英語がGoogleさんに「英語音声」として認識されているか
どうかが判明します。

いろいろ考察を繰り返した結果、わかったことをまとめておきます。

1)Googleさんも全知全能ではない。ネイティブの正しい発音でも20回に1回ぐらいは聞き間違えることがある。

2)Googleさんは常に前後の文脈を考えて単語を判断している。このため、単語のみを単独で発音するより、センテンス単位で読み上げるほうが正しく認識されやすい。

2)について補足説明しておきます。

これは少々困ったもので、単語のみを発音したときも文脈で判断されるせいで、正しい発音で音読しても無関係な単語が表示される場合がたまにあるのです。

逆に、センテンスを読み上げたときも注意が必要です。

というのも、間違った発音で音読した際に、これも前後の文脈から正しい単語が表示されることがあるからです。

たとえば、「We bought some food for dinner.」という英文を音声入力しようとして、間違って「We bought some hood for dinner.」と発音したとします。

このとき、Googleさんは文脈から意味を推測し、実際には「hood」と発音したにもかかわらず、「food」と表示する可能性がある、ということです。

それを見て(ちゃんと発音できた)と誤解すると、「f」と「h」の音を混同していることに気づかないまま終わってしまいます。

が、だからといって(Google翻訳、使えね~!)と判断するのは短絡的です。

Google翻訳の音声入力は、くふうしだいで自己学習に十分活用できるからです。

個人的には、次のように使用するのがお勧めです。

〇 単語のみを発音するより、短いフレーズやセンテンスで練習する。

⇒ 短いフレーズやセンテンスは文脈で正しく判断されることが多いので、発音が合っているのに認識されない、という確率が低くなります。

〇 日常的に活用して自分の発音の傾向をつかむ。

⇒ たまに使用するだけだと、先ほどの例のように、間違った発音でも正しい表記が出てしまい、弱点に気づかないことがあります。

が、日常的に使っていると、できていない発音がそのまま表示されることが必ずありますので、見落とす可能性がぐんと減ります。

これらの点に注意して、短いフレーズがおおむね7割以上正しく認識されたら(10センテンスを読み上げて7センテンス以上認識される、など)、自分の発音は少なくとも「外国人に通じるレベル」には達しているかな、という目安になります。

※7割というのは甘めの設定なので、自分のレベルに応じて目標値を変えてください。

もちろん、Googleの自動翻訳と同様、これだけで完ぺきなチェックは難しいのですが、自己流の通じない発音を続けるよりはずっと良いと思います。

以上、学習のご参考になりましたら幸いです。

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