日本が五輪の競技場案を白紙撤回【Japan scraps Olympic stadium plan】

こんにちは!やさしい英語ニュースのAkiです。
では、本日の英語ニュースです。7ステップの学習メニューを順にこなしていきましょう。

反復用:動画で通訳トレーニング

Step1:全体リーディング

【説明を表示】

stadiumJapan scraps Olympic stadium plan

The Japanese Prime Minister announced on Friday the government decided to scrap the design of the new National Stadium for the 2020 Tokyo Olympics after soaring costs sparked public anger.

Step2:重要単語と語句

scrap(動詞):廃棄する
soar(動詞):高騰する

spark(動詞):火をつける、刺激する

Step3:ミニ解説

◆ The Japanese Prime Minister announced on Friday = 日本の首相が金曜日に発表した

首相の名前を表記しないときは定冠詞「the」を冒頭に付けます。「Japanese Prime Minister Shinzo Abe」と名前を入れる場合は全体が固有名詞となり、無冠詞で表記します。

これは「the US President」など他の役職でも同様です。

◆ scrap the design of the new National Stadium for the 2020 Tokyo Olympics = 2020年の東京五輪に向けた新国立競技場のデザインを白紙撤回する

「ゼロベースで見直す」をここでは「scrap」と英訳しています。

「the 2020 Tokyo Olympics」は五輪の開催年と場所を形容詞として併記した表現です。五輪は英語で「Olympics」または「Olympic Games」となり、いずれも複数形となるので注意しましょう。

Step4:スラッシュ・リーディング

【説明を表示】

Japan scraps / Olympic stadium plan

The Japanese Prime Minister / announced on Friday / the government decided / to scrap the design / of the new National Stadium / for the 2020 Tokyo Olympics / after / soaring costs / sparked public anger.

Step5:サイトトランスレーション

【説明を表示】
和訳例を確認

日本が白紙撤回、/ 五輪の競技場案を

日本の首相が / 金曜日に発表した、/ 政府が決定したと、/ デザインを白紙撤回することを、/ 新国立競技場の、/ 2020年東京五輪用の、/ 後に、/ 高騰する費用が / 国民の怒りをあおった。

Step6: 反訳トレーニング

【説明を表示】
解答をチェック!

日本が白紙撤回、
Japan scraps

五輪の競技場案を
Olympic stadium plan


日本の首相が
The Japanese Prime Minister

金曜日に発表した、
announced on Friday

政府が決定したと、
the government decided

デザインを白紙撤回することを、
to scrap the design

新国立競技場の、
of the new National Stadium

2020年東京五輪用の、
for the 2020 Tokyo Olympics

後に、
after

高騰する費用が
soaring costs

国民の怒りをあおった。
sparked public anger.

Step7:スピード音読

【説明を表示】

Japan scraps Olympic stadium plan

The Japanese Prime Minister announced on Friday the government decided to scrap the design of the new National Stadium for the 2020 Tokyo Olympics after soaring costs sparked public anger.

参考記事:YOMIURI ONLINE

新国立、土壇場での「白紙」に歓迎と困惑

2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設計画が17日、土壇場で白紙に戻った。

計画を批判し、撤回を求めてきた建築家らはこの日の安倍首相の決断を歓迎した。一方、一部契約が済み、走り始めた計画の突然の撤回に、驚きや困惑を隠せない関係者もいた。

編集後記

先週後半は安保法案の衆院通過、お笑い芸人・又吉さんの芥川賞受賞も大きな話題となり、今回の英語ニュースにどれを取り上げようか迷いました。

新国立競技場は少し前まで「変更なしで進める」といわれていたものの、国民や元アスリート、識者からの反発が日に日に強くなり、(この状況でごり押しするのは無理では?)と感じていました。

ツイッター上ではザハ氏のあの独特のデザインを、ロボット掃除機のルンバやヘルメットに例えて痛烈に皮肉る投稿も現れていたほど。

開催が決定した当時はカッコよく見えていたキールアーチ型の屋根が、こうなると醜悪そのものに映り、私も最近は目にしただけで吐き気と憤りを覚えるようになっていました。

形うんぬんより巨額の建設費と維持費に納得できず、(借金大国やのにそんな負の遺産を新たに作ってどうすんねん!)(もうオリンピックなんか来ていらんわ)と憂鬱な気分に。

安倍総理があのタイミングで見直しを発表したのは、落ち込んだ支持率回復の意図も当然あるでしょうが、やり直しになっのはよかったです。

この国立競技場をめぐるドタバタ劇、サッカー日本代表の監督交代とどこか似ているように思えます。

きちんとした調査をせずに重要事項を決定し、ぎりぎりまで引っぱってからやむなく変更。その際、億単位の違約金が発生するのに責任の所在がはっきりしない・・・。

日本という国は、自分の懐が痛まない国家プロジェクトの運営がきわめて苦手な体質なんでしょうか。先進国なのにちょっと情けないです。

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